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覗くひと (講談社文芸文庫)の商品レビュー ヌーヴォー・ロマンは読んでみてはじめて分かる
本作はヌーヴォー・ロマンである。これは1950年代期にフランスで起こった小説革新運動で、伝統的な近代小説の手法(現実描写、心理描写、登場人物の造形、時間の経過など)を拒否し「小説の小説」を追求したものである。ロブ=グリエ自身「我々の小説の目標は登場人物を生かすことにあるのもでなければ、物語を語ることにあるのでもない。」と発言している。ストーリー性を潜在的に求めている読者にとっては面食らう他ないだろう。私が「主人公のマチアスが…」などと、あらすじを説明しても意味がないのである。ヌーヴォー・ロマンの旗手は、言葉が成立させる「テクスト」の表現の可能性を徹底的に追求することを主目標にしている。これはかなりの読書経験のない人でないと、その「革新性」が全く分からないことを意味する。ヌーヴォー・ロマンに興味のある人は、まず読んでみることをお勧めする。その答えは作品において表現されている「テクスト」自体に見出せるだろう…。 本の最新売り上げランキング - トップ10
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