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情と理―後藤田正晴回顧録〈下〉の商品レビュー 安倍首相の祖父岸首相に関し《戦犯容疑で囚われておった人が日本の内閣の首班になるというのは一体どうしたことか》
内閣官房は日本中の情報が組織的に集まってくるところですが、中曽根内閣から体制が整備されたのは旧ソ連による大韓航空機撃墜事件。大韓航空機撃墜事件ではあろうことか、稚内で得た情報が最初に米軍に行くんですな。当時、後藤田官房長官は《自分の政府より外国政府(米国のこと)に情報を流すような防衛庁は要らんよと言った》(p.75)と防衛庁幹部をしかりつけたそうですが、さらに後年、「日本ははたして独立国なのか」とも思ったというんですね。後藤田官房長官はちゃんと手をうちます。《ルートも全部直させた》(p.76)と。 聞き書き回顧録の最高傑作
この手の聞き書き回顧録は、多くの場合、同時代に生きた人物の評価を本人や遺族に迷惑がかかるとの理由でぼかすものだが、本書では「自分発言には自分が責任を持つ」との意向で、はっきり良くも悪くも意見、感想を述べている。類推する場合も「そうであったに違いない」(口癖のようだが)と理由を述べた上断定している。読み始めたら止められないほど、すばらしく読み応えのある作品である。 本の最新売り上げランキング - トップ10
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