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「エンタメ」の夜明け ディズニーランドが日本に来た!

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「エンタメ」の夜明け ディズニーランドが日本に来た!の商品レビュー

4.0 広告マンのサーガ
ホイチョイの馬場さんの本です。
今までに何度も書籍化されたテーマであります。
が、ディズニーラバーの馬場さんなので、チョット切り口が違うかなと期待。
ディズニーランドの誘致の話が中心としてありますが、ディズニーだけの話ではありません。
これは、日本における広告マンのサーガなのです。
広告マンが中心になるところが馬場さんらしい。
日本のエンターティメント界は、3度変革期があるそうです。

第1期:民間放送の開始時('50年代)
第2期:大阪万博('70年代)
第3期:東京ディズニーランド開園('80年代)

これらの時期にどのように、広告マンたちが立ち回ったのかを記録されています。
また、さすが馬場さん、いままで聞いたことがないようなディズニートリビアが披露されています。へぇーと思う話もあります。
この手の本は、何冊も読みましたが、物語として一番面白かったといえます。
また、馬場さんが、相当の数の人にインタビューしたんだろうな、ってのも見えてきます。これは、ディズニーランドの誘致に走り回った裏方である広告マンの記録を残したいという、馬場さんの情熱のなせる技でしょう。

ラスト、シンデレラ城のスロープにたたずむ、初老の男2人の会話には、ジーンと来ました。
ディズニー好きは、是非。
4.0 もっと面白い2人がいる
確かに小谷正一氏、堀貞一郎氏、両氏の人生は面白い。
そして、大阪万博の企画、ディズニーランド招致の
プレゼンテーションの件は十分に興味深い。

しかし、両氏の人生を、この本の縦糸だとすると、
横糸というべき2人の人物の方が魅力的であるという
印象を受けた。

それは、電通の吉田秀雄氏と
オリエンタルランドの高橋政知氏である。

この本の中で、小谷氏と堀氏に関連して
吉田氏と高橋氏の逸話も紹介されているが、
明らかに人物としてのスケールが大きく、
話として明らかに面白い。

あくまでも、小谷氏と堀氏に関連した逸話を
読むだけでも、吉田氏と高橋氏の凄みを感じてしまう。

私はこの本を読んで、小谷氏と堀氏に興味を持ったが、
吉田氏と高橋氏に対して、より大きな興味が湧いたことを
正直に申し上げたい。
4.0 人気FM番組の十数年前のオン・エアの記憶が甦ってくる快作。
 余談から始めたい。土曜の17時からオン・エアされているFM東京の長寿人気番組「アバンティ」をご存知の方は多いと思う。最近こそあまり聴く事がなくなったが、番組が始まった当初は(もう20年近く前の話だが)、私も熱心な聴取者であった。様々なゲストが、酒を片手に、Waiting Barで語るお喋りがすごぶる楽しいこの番組で、私が今も忘れられないのが、今書の第1章でも紹介されているディズニーランドの日本への誘致を巡る三菱、三井のプレゼンの攻防を、三井、オリエンタルランド側の仕掛け人堀貞一郎が、美声たっぷりに語っていた回である。今書は、そのタイトルそのままに、途方もない“夢”の実現に向け奔走し、見事それを成し遂げた男たちの顛末と、彼らの先達と言える伝説の男たちの破天荒かつ深慮なエピソードを織り交ぜながら、日本に於けるエンタテインメントの創世記に、ショービジネスと広告界で疾走した者たちの、粋で熱い生き様の断片を描いている。正に、昨今の高度経済成長期当時の日本を郷愁、再評価する流れに則った1冊と言えるが、そこはホイチョイプロの馬場康夫、その時代のトレンドや風俗、文化にも触れつつ、堅い話は抜きにして、片肘張らず楽しい読み物になっているのが嬉しい。そして、最後に「アバンティ」ネタで締めるなら、その時、好奇心旺盛に堀の話に聞き入り、時にツッコミを入れていたのが、名前は伏せられているが、実は、番組の影のパーソナリティである他ならぬ馬場康夫本人であった。正に本書は、十数年前より、書かれるべきして書かれる運命にあった作品なのである。
 
2.0 深みに欠ける内容,東京ディズニーランドの史事は半分程度
 東京ディズニーランドの歴史を顧みることはできるが,書籍全体を通しての記述自体は深みがない(歴史的事実に対する考察,分析が皆無,論点がぼけている?),残念ながら期待を裏切る内容と言わざるを得ない.娯楽本の延長線というか,読んでみて『ふーん』で終わってしまう感じである.

 3人のプロデューサーについて述べられているが,主に記述したい人物はおそらく堀貞一郎氏であったと推測する.他の2名(小谷正一&ウォルター・イライアス・ディズニー)は書籍にするために追記して,ページをかせぐと云った印象が拭えなかった.確かに読んでいておもしろくなくはないが,心にしみ入るうったえる部分を感じられなかった.これは小生の読み込みが浅かったのかもしれないが,東京ディズニーランドの誘致に関わる記載が全体の半分程度しかないのには少々不満がたまるところ.東京ディズニーランドの誘致に集中してつっこみ,もう少し掘り下げて考察を加えた方が書籍全体がしまった内容になったのではないかと感じた.ディズニーランドの創設期についての詳細な記載を凄く期待していたので,例えば高橋政知氏(オリエンタルランド元社長)についても(記載はされているものの),他の2名より詳述していただきたかった.
4.0 ホイチョイの楽観主義は読み方次第で希望である
「バブルっぽいご時勢になるとホイチョイが活躍する」っていう所謂“バブル=ホイチョイの法則”ってあるよね。この本は60年代高度成長、70年代オイルショック、80年代バブル経済、90年代:失われた10年って大雑把な資本主義経済の盛衰があるとしたら、資本主義に「夢」を見ることが出来た60年代、80年代っていう偶数年代を扱っている。60年代高度成長の総決算「万博」と、バブルの象徴「TDL」。誰でも「夢」を見ることが出来る時代が好きなわけで、ホイチョイは「夢」見る時代の表現者なんだよね。この著書は確信犯的に高度成長やバブル経済の負の部分は扱っていないんだけど、ホイチョイの楽観主義ってのも読み方次第では悪くない。三井、三菱の対ディズニー競合プレゼンにおける堀貞一郎の活躍なんて、まるでクレージー映画の植木等みたいでワクワクする。
ここはミソだなと思ったのは、ディズニーの当時の社長が、東宝の常務に「三井は信用できる会社か?」って訊ねるシーンと、後に副社長となる奥山が当時のオリエンタルランド社長高橋の面接を受けて「だったら、俺んとこ来るか?」 って入社するくだり。今の世の中、会社の格付けなんて徹底的に情報化されてるわけだし、コネ入社なんて無くなってきている。まぁコネ入社の善し悪しは別にして、例えば植木等的な規格外の主人公が、ハッタリのコネと、練り上げたアイデアと、ナイスなゴマスリで出世していくなんていう“社会のスキ”はどんどん無くなっている気がするんだよな。昨今の“バブルっぽさ”が虚像なのか現実なのかなんてわかんないけど、60年代や80年代のように、素直に資本主義に「夢」を託せる時代じゃないことは確かだ。このスキのない社会で、しかも60年代、80年代とは違った形の「夢」を見るっていうこと。小谷正一の「いつだって時代は過渡期だし、キャンバスは真っ白なんだよ」って言葉を励みにしたいね。

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