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犯罪被害者の声が聞こえますか

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犯罪被害者の声が聞こえますかの商品レビュー

5.0 東さんの本
知り合いの東さんの本をはじめて読みました。まさに、この取材をしている最中に時間をともにしていたと思うと驚きです。

たくさんの犯罪の本を読んできましたが、確かに被害者、あるいは被害者の家族は取り残されている。そして、全く、反論の余地はない。マスコミがとびつくようなキャッチを与えられるといくら反論しようが、残念ながら何が真実なのか分からなくなってくる。民事訴訟を起こすと、お金が目的なのかという側面がどうしても付きまとう。この本で、犯罪被害者の本当の叫びを知る事ができた。
現在、犯罪被害者に対する法的整備が整いつつある。間違いなく、その動きの支えとなったのが、東さんだと分かった。最後の、官僚を動かす努力はなかなか読み応えがある。立場は変わっても、東さんの今後の世界的な活躍を日本から祈っています。

近年の凶悪犯罪はまさに理由なき犯罪が多い。そうだからこそ、犯罪被害者になぜ被害にあったのかを知る権利は大きくなるものと思う。もし、自分が同じ立場になったら...そんなことも考えさせられる本であった。
5.0 まだ途上の犯罪被害者の権利獲得記
この本の長所
1、とりあえずのゴールである犯罪被害者等(家族や遺族も含むから)基本法成立に向けてまでの権利獲得の過程が描かれているところ。
2、犯罪被害者になってはじめてわかるであろう日本社会の矛盾点が指摘できているところ(特に、生活保護、加害者の親に民事責任を負わせられないこと(判例では11、2歳ぐらいで民法712条の責任能力を認めるので、その年齢を超えると加害者の親が709条の要件に当てはまらない限り責任を負わない)、などにハッとさせられた)。
3、訴訟参加、付帯私訴についてドイツやフランスの事例についての情報が満載で、なおかつ日本でも導入可能であることを説得的に叙述できているところ。
この本の問題点
被害者の権利獲得に反対する立場の者に厳しいところ。おおむね本書の立場に同意するが、ある程度やむを得ないところもある(実務家は以前学習した理論に固執するだろうし、加害者やその弁護士も加害者を守る言動をするのはやむを得ないから)。この本だけに立ち止まらず、他の被害者関連の本、他の刑事司法関係のトピックの本(特に冤罪と死刑廃止論は必須)、刑法・刑事訴訟法・刑事政策の教科書にあたって考察を深めて欲しい。
結論―長所星5つ。問題点は星を減らすほどでもなし。ゆえに星5つ。
5.0 法律を変えた人たち
生きていれば何があるか、分からない。言うのは簡単だ。
もし被害者になった時、その後、何の権利も持たない
地獄のような生活が続くことまでは考えたことがなかった。

マスコミで取り上げられる凶悪事件。
この本を読む前、それらの事件をふと思い出すことはあったが、
被害者という立場なので、当然法律や地域に守られていると勝手に思っていた。
それが、想像とは正反対。
肉親を突然奪われた家族は、病院から多額の救急医療費を請求され、
働くことができないのに、生活保護も受けられない。
裁判では証拠品のひとつなのだ。
何の落ち度もない被害者が、二次被害に遭う姿を初めて知り、
過酷な現実に驚いた。

事実を淡々と述べている文章が、かえって犯罪被害者の気持ちを
鮮明に映し出し、とても考えさせられる良質の書だった。
まるで映画のように物語は進んでゆき、人間の良心に訴えられる。

こんなふうに法律や習慣を地道に変えた人たちがいるからこそ、
私たちが、今の生活を享受できることに、感謝したい。
5.0 どこかで、きっと僕らも酷い目に会うだろう。
そう思いながら読む。

ここに記録された犯罪被害者の姿は「たまたま僕ではなかった」が、「僕であっても何らの不思議はない」姿である。そして被害者は一人ではないことを思い知る。もし僕が犯罪被害に会ったら、どれだけの数の人たちがその被害をまた被ることだろう。家族、仕事仲間、友人。。。

犯罪者に国が支出する金額と、犯罪被害者に支出する金額の差に眩暈がする。数字は読んで確かめていただきたい。驚愕するほどの差だ。一体、この国は何を守ろうとしていたのか?と。ぶっちゃけ僕らの血税とやらは何に使われているのだろう?それを思えば、その使途すらも僕らの被害なのだ。いつか、どこかで、きっと酷い目に会う僕らの犯罪被害の先物買いである。そんなもん誰が買いたい!?

様々な怒りが交錯する一冊。これを綴った方々に心からのお礼を。どこかで、きっと酷い目に会うかもしれない僕らを代表してくれたことに。
5.0 一人一人の悲痛な叫びがやがて結実するまで
一般論として何人死んだ、何件の事件が起きたと語ることは誰にでもできる。それは自身が当事者ではないからだ、鬼子母神ではないかが一人の被害であってもその被害者、家族からすればそれが総てで一生その一件と向かい合わざるを得ない。

そして今までの日本では、犯罪補償も加害者に思いの丈をぶつける機会もほとんどなく、いざその立場に立たされたときになって愕然とするしかなかった。その絶望の淵からせめて「あすのために」と同じ悲惨な想いを味あわせたくないと運動を始め、最初は5人からやがて政府をも動かすものと結実する過程を描いている。

描いているとこう文章にするとあっさり終わってしまうが、1人1人がどのような被害にあい、どのような苦境に立たされているかはまさに一般化できない個別具体的な読むものを沈鬱と義憤の思いに駆り立てざるをえない物語…。

ただ、こうした感情は感情として深いところで受け止めた上でもって、冷静に改善策を実効性のあるものとして調査し、粘り強く提案し続けるという姿勢があったればこそ成果を勝ち得た(犯罪被害者附帯私訴、公訴手続参加、そして少なくとも加害者と同程度の国による犯罪被害者補償として具体化するのはこれからとしても)ということこそ学ばなければいけないことなのだろうと思う。

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