ようこそ amazlet.com へ! amazlet.com は Amazon.co.jp と連動したショッピング・サイトです。Amazon.co.jp だから安心・安全。 気に入った商品は ワンクリックで Amazon.co.jp のカートに追加することができます。
当時の時代背景と番匠(大工)の姿が詳しく描かれている。現代社会の課題でもある技術継承の難しさ、職人技を次の世代に伝えることの難しさが、隠れたテーマのようだ。
◆岩井さんは「無名の職人」を描いて優れた仕事をしている。 彼自身が職人肌の作家と言えよう。 さて、この作品は応仁の乱で荒れ果てた京都が舞台である。 「上様」(前将軍・義政)の命を受け、東山に別荘というか隠居所を建 築する職人の姿を描く。 腐敗した官僚制度の下で不自由な暮らしを強いられる庶民たち。 現世を疎み、東山の山荘に籠もろうとする「上様」。 この建築のために農民の生活がますます圧迫されていることに疑問 を抱きながらも、 後世にまで残る仕事をしたいと言う強い欲望が主人公・三郎右衛門 を突き動かす。 農民の暴動は自分の娘の命をも奪い去るが、それでも三郎右衛門 は「上様」からの最後の仕事、 観音堂の建築に力を傾ける。 「上様」亡き後、さらに完成に向けて仕事を続ける三郎右衛門。自分 の力を試し、発揮することに価値を見出す職人の姿がある。