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萌えの研究の商品レビュー 作者は何が知りたかったのか?
タイトルに「萌えの研究」としてあるが内容は全然違う。これは、(いちおう)非オタクの筆者が、大金をはたいてコスプレキャバクラに行き酒も飲まず女も口説かずにお喋りだけをする彼らオタクとはどんなキャパシティを持ち合わせた人種なのかを探るために、単身オタ界に潜入ルポを行った記録である。筆者はオタクコンテンツ、ライトノベル・美少女ゲーム・TRPG、マンガ、アニメをこなしていき、そこから見えてくるものを書き留めていく。しかし、当初の議題は何所へやら、結局最後には議題は忘れられてしまう。作者はいったい何が知りたかったのか?「萌えの研究」というタイトルからこの本に論文的内容を期待した読者はがっかりするだろう。かたや、潜入ルポとしても浅くさほど体験が具体的に迫ってはこない。結局本書は、何も示せぬまま終わる。 ムズムズさせる表紙にたぶらかされないように
この著者の本は『消えたマンガ家』シリーズ以来、それなりに読んできたので、「研究」なんて最初から期待してませんでした。結論にたどり着いてから、全体を見通しつつ書く人じゃなくて、出口を探すプロセスを読ませるタイプの書き手ですからね(ノンフィクション系の書き手は、そういう人が多いみたいですが…)。 「研究」にまでは至っていない
「萌える」ということはどういうことなのか、どうしたら「萌えられるのか」を、実際に体験することで解き明かそうとする著。しかし、残念ながら「研究」にまでは全く至っていない。 萌え世界訪問
本書は「萌え」の世界についての、体験レポートである。1961年生まれのノンフィクション作家である著者が、「萌え」を構成する種々のメディア(ライトノベル・美少女ゲーム・マンガ・アニメなど)を一年かけて自ら体験し、その感想を記しながら考察を進めている。特別に深い思索やマニアも驚くような新たな発見があるわけではないが、「萌え」ワールド部外者が、一通りのことを知るにはとてもよいと思う。 人はいかにして萌えるのかの追体験を可能にする冒険の書
人はどうして、どうやって萌えられるようになるのかということを空虚な言説を積み上げて迫るのではなく、追体験として読者をも誘ってくれる怪書となっています。あさましいマーケティングの飯の種として注目されだした「萌え」とは完全に異なり、既にオタクならば懐かしく「如何にしてオタクになりしか」を、一般人にはその入り口を垣間見せることに成功しています。もともと綾波萌えであったということはあったとしても、一度は足を洗った筆者が一つ一つジャンルを踏破していくことで見えてくる全体像にはいちいち肯かされてしまいます。 本の最新売り上げランキング - トップ10
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