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ガール

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ガールの商品レビュー

2.0 おとぎ話として読めば
良いかもしれません。

奥田作品は「東京物語」から入ったクチなので、一生懸命生きている主人公の悲哀などを
期待していました。
例えば「東京物語」では親の会社が倒産して大学を中退してクリスマスも小さな広告会社で
働く主人公が、今は青学の学生で、高校の同級生の女とバッタリ会う場面があります。
彼女は楽しげにスキーに出かけ、彼はいつ終わるともしれぬ仕事に雪の中、出かけるのです。
また「大手広告代理店のムカつく女」が出てきて彼女にいじめられたりします。それでも
黙々と懸命に働く。そこの悲哀と共感を感じました。

それの女性版なのかな?と期待してたのですが・・
この小説には「有名企業で働くワタシ」「男より稼ぐワタシ」「未だにちやほやされたいワタシ」「大手マスコミのオシャレな男性との合コン」が出てきます。
あまりに安易なパタンで、内容もはっきり言って愚痴ばかりですし、思考がとても自分本位です。仕事は楽しくやりたい、でも周りに認められたい、遊んで来たけどこれからも同様に遊びたい・・・とかなり舐めています。
「これはフィクションだから」と白雪姫、シンデレラと同じジャンルと捉えれば楽しめます。しかし「東京物語」で重い荷物を長時間運ぶ主人公に共感できた人は楽しめないでしょう。思い荷物を運ぶシーンがあるどころか、プレゼンに向かう前の話題が合コンとファッションですから。
OLでなく貴族と言う設定でやった方が良かったのではないでしょうか。
5.0 いつまでたっても女の子でいたい
ボクが気に入ったのは「ガール」と「一回り」である。ガールでは、30代で未婚というOLたちが仕事に精を出しながらも、心では常に女の子でいたいという願望を表現した話。主人公の由紀子はずっと「女の子」でいたいと思いながらも自分の年齢を意識し服装や言動に気をつかい始めるのだが、同じ職場のお光は30代後半にも関わらず、服装や言動など女の子っぷりをストレートに表現した生き方をしている。一方、取引先の安西は由紀子と同じ年齢ながらも堅物で女の子はとっくに卒業しているように思われるのだが、最後のファッションショーではやはり女の子であることを意識しており、その微妙な感情の描き方がとてもよかったと思う。また、一回りでは、OL容子が自分と一回り以上年齢が離れている新人の男性社員に対して恋をしてしまう話。一回りも年齢が離れているのにという理性と、抑えることができない恋心に揺れながら容子の成長していく姿を描くのだが、ガールと同じように、年齢が一回り以上離れていようが女の子だという気持ちが前面に出てきておもしろかった。
4.0 清涼飲料水
 この人の書くものなので『サラリーマンNEO』的バカ話を期待してました。しかし、実体はギャグなし、下ネタなしの真面目な話です。ターゲットもOLというか、キャリアウーマンに絞られています。
 彼女たちは基本的に仕事はできます。充実した会社生活を送っていると言っていいでしょう。もちろんコップの中の争い的なものはあって、決して能天気でもありません。しかし、争っても最終的には分かり合えるという明るい話になっています。考えてみたらそうです。誰も働くことの嫌な現実と向き合いたいとは思わないでしょう。働く女性たちが明るい気持ちで明日も会社に行くための本です。そのへんを分かって書かれた本だと思います。
 もしこれが男性の視点で描かれていたとしたら、やはりどちらかが倒れるまで戦う話になるのでしょうね。そういう本は今はちょっと遠慮したいです。奥田さんならそれすら笑いでごまかすことは朝飯前でしょうが。
5.0 ガールの深層心理を読み解いた納得エッセイ。奥田氏の眼力に敬服!
 まことにシンプルなタイトル。本書には表題作「ガール」を含む計5作品が所収されている。いずれも女性にとって主要な関心事を扱っている。女性が読めば、「そうそう、思わず納得!」という感想が出るだろうし、男性が読めば、「そうか、女性はこんなことを考えてるんだ!」とこれまた納得させられる。「共感度」こそ違えども、どちらが読んでも納得できる内容だと思う。女性の心理や価値観、生き方、行動様式などがよく分かり、「面白かった」というよりは「有益であった」というのが率直な読後感だ。奥田氏がここまで女性の深層心理を理解していることに驚嘆する。女性であってもここまで巧みに描けないのではないか。

 出世欲がなく妻のほうが給料の高い夫婦の関係を主題とした「ヒロくん」、女性なら誰でも憧れる都心での一人暮らしを取り上げた「マンション」なども興味深いが、表題作「ガール」における、若さという「特典」を失った年齢に達した女性が「いつまでガールでいられるんだ」という切実な問いかけは痛々しいくらい胸に響いた。本書に登場する女性はすべて30代であり、本来であれば「レディ」という表現のほうが相応しいのかもしれない。しかし女性はいつまでも「ガール」でいたい、いやその気持ちを失うまいと必死で生きている。すべてのエッセイはそうした女性の(永遠の)願望を赤裸々に伝えているのである。

 「ワーキング・マザー」という作品は、女性の社会進出の飛躍的上昇という時代風潮を反映したものだが、制度的条件を含め、これからの日本がもっと真剣に考えてゆくべき重要な問題を主題にしている。男性だからという理由は全く通じない。「本当の望みは、時間が止まってくれることなのだ」(244頁)という最後の「ひと回り」という作品にある文章は、すべての女性が「ガール」でいるための(無理な)前提条件なのだろう。「ガール」の定義は実に難しい。むしろ男性に読んでほしい一書だ。
5.0 30代の女性は必読な1冊。
課長になったり
マンション購入を決意したり
若い子と同じ服着るの、ぼちぼち卒業しなくちゃと思ったり
子持ちで、フルタイムの仕事復帰したり
超年下の新人君にときめいたり

なんか身に覚えがありすぎで怖いです。
特に、洋服のくだりはヤバいです。
明らかに20代、あるいは10代のコがターゲットのお店で服買ってるん自分。
本当に、ボチボチ、これ辞めたほうが良いんじゃないかと
相当、揺れ動いてるのです。

年相応に落ち着かなくては・・・と思っても
落ち着けない。

描写は、毎度ながらリアルで、ぎょっとするんだけど
30代の女性は必読な1冊に思えます。

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