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アメリカ経済終わりの始まり──脱ペーパーマネー経済時代の超資産運用論

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アメリカ経済終わりの始まり──脱ペーパーマネー経済時代の超資産運用論の商品レビュー

1.0 文章が論理的でなく説得力に欠ける
おもしろい話をつなぎあわせて予測をしているのだが、
文章のロジックがしっかりしていないため、
読んでいてつながりがなく意味不明な箇所が多い。

たとえばゼロ金利=円が基軸通貨の証というが、
なぜそうなるのか理由がないし、
そもそも章のタイトルには「脱ゼロ金利戦略ー主役はドルから「円」に」
と書かれていると、金利が上がったら基軸通貨ではなくなってしまうという、
論理矛盾を抱えた文章が随所に見られる。

金利と株価の関係にしても過去のグラフで提示せず、
あたっている局面だけを文章で書けばそりゃそうだろうという話であって、
どんな局面でも金利が上がると株価が上がっているのか、
この本には書かれていない。

終始こんな論調ゆえに、きちんと文章を読んでみると、
根拠やデータがいい加減なものが多く、
ただ雰囲気だけおもしろそうに書いてあるだけ。

単なる有名投資家から聞いた話をつなぎあわせただけで、
著者にちゃんとした論拠があって内容を書いているのか
大変うたがわしい。
3.0 玉石混交な気がする
正直、投資の話は難しいと思う。著者が大金持ちである事実の前には、貧乏人がいろいろいっても色褪せる。
しかし、将来の見通しを語れる点については平等かも知れない。本書を読んでいて疑問に思った点をいくつか。
・通貨を金で裏打ちする(兌換という)をするには、世界の経済規模は大きすぎる。ゆえに金に特別な価値を見ることは今や意味がない。金は他の金属と同じ価値で語られる。金があまりに高価になると、素材として使っている半導体産業などは大打撃を受ける。日本も例外ではない。
・アメリカはドルが暴落することを防ぐためには、どんな手段でも取る。住宅バブルそのものが借金を誤魔化す手段といえた。自国民が享楽的生活を送れるためには、ドルと軍事の組み合わせで、また強引なことをやるだろう。やっていることは規模のでかい中国政府といってもいいのではないだろうか。
・そもそもアジアの円を世界の基軸通貨にするなんて、いわゆる欧米が受け入れるわけがない。人種差別は根強い。
・外交というものが出来ない日本は、あいかわらず無意味な米国債を買わされ続け、いいように使われるにすぎないと思う。民間が金を稼ぎ、政府が上納金を納めるという構図はカイゼンの見込みはない。この本はその愚かさを克服できるとしているが、できないと思われる。

投資の世界のものの見方は興味深く勉強させてもらう点は多いが、大きな方向性については賛同できない本だった。
3.0 まさに来週FRBは金利を引き下げそうですよ
この本の帯には「FRBが金利を下げるとき、株は暴落する!」と書かれています。そして来週(2007年9月18日)のFOMCでまさにFRBは金利を下げると言われています。そういう非常にタイムリーな時期にこの本を読みました。果たして本当に株価は暴落するのか?著者が指摘している各種指標からは必ずしも株価暴落のサインが出ているとは言えません。例えばバルチック指標(BDI)は現在順調に上昇しています。銅価格もそれほど下落しているようには思えません。

著者はNYダウが底の時に証券マンとしてのスタートを切り、金価格が底の時に金山業をスタートさせたと幾分自慢気に書いています。「自分は大多数と違って幸運の星のもとに生まれている」と言わんばかりです。その辺がどうも嫌味な感じがするので星は3つにしますが、もし本当にこの秋FRBが金利を引き下げて、NYダウが暴落すれば、文句なく星5つに訂正します。

第1章 FRBが金利を下げるとき、株は暴落する
第2章 脱・ゼロ金利戦略・・・主役はドルから「円」に!
第3章 トヨタがGMを吸収、それは日本型システムがアメリカを凌駕する日
第4章 投資の法則「ビッグピクチャー」を読み解く!
第5章 二極化時代を生き抜く「タイプ別資産運用法」
終章  なにを見れば「次」がわかるのか?
5.0 ずばり的中しましたね。
 2/28にダウ平均株価が540$も暴落。それにつれて日経平均も暴落しました。上海市場の暴落が世界一周したわけですが、ずばり当てましたね。日経新聞もアメリカ経済は堅調だという論調でしたけど、やっぱり、いつ、どんな要因で崩壊するかがわからないほど脆弱体質であることが判明しました。この本では日本のエコノミスト、新聞、有識者たちの大本営発表ではうかがい知れない「真実」と「事実」がわかりやすく書かれています。
 版元が講談社なので、私のようなパンピーにもわかるように平易に噛み砕かれていますので、経済の初心者にもお勧めだと思います。
3.0 ジム・ロジャーズと友人なの?
本書のハイライトはおそらく中盤の、ジム・ロジャーズと著者との投資スタンスの違いを披露する部分なのであろうが、著者が自ら指摘しているように、「自ら自動車やバイクで金鉱山とかも見て回ったジム・ロジャーズ」の説得力に対しては、やや著者の主張は色あせて見えてしまう。

ただ、こうした読書を通じて、色々な主義主張に関心を持っていくことの端緒となるのであれば、それはそれで評価できるのではないかと思い、僭越ながら星3つで評価させていただきたい。

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