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虚構―堀江と私とライブドア

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虚構―堀江と私とライブドアの商品レビュー

3.0 私なりのライブドアショックの解釈
ホリエモン本人には、罪を犯したつもりは今もないんじゃないかと想像。
幹部社員らがナニをしていたのか把握・理解する能力と、大企業の社長たる器を持っていなかったんでしょうな。裸の王様ですよね。
株は怖いと言いますが、博打感覚でやらず、常に「想定外」があり得ることを意識してリスク管理するのが大事ですね。
私も一応は大したケガもせず、LDショックを乗り切れました。
4.0 行過ぎた資本主義に警鐘?ライブドア事件がもたらしたもの・・。
短期の利益を追っかける株主にさらされて、ひたすら買収劇を繰り返し巨大化したホリエモン帝国崩壊の実情が垣間見れます。でっち上げ事件に巻き込まれた関係者には申し訳ありませんが、これも時代の必然だったのかもしれません・・戦国時代の織田信長が天下を取れなかったように、閉鎖空間を突破する強者が必ずしも天下が取れるわけではないということを繰り返し示してくれたということでしょうか・・。事件自体は日経平均株価の下落は別としても、粉飾でいけば正直微罪もいいところで、あれを黒(アウト)にしてしまったら逮捕しなきゃいかん方々はごきぶりのごとくうじゃうじゃ出てきますよね・、、一体白黒判別の基準はどこにあるのか疑います・・。違う意味で国家と検察の黒い部分をさらけ出す結果となった出来事でした、、 。
4.0 軸はファイナンス事業部
ライブドアの収益源は金融業だったというのが良くわかり、その経緯も当事者本人が述べられてます。

ファイナンス事業部で様々な買収案件を探したり、子会社の利益を本体メディア事業に付け替える経緯等リアルでした。

ライブドアの経営面での実態は、年次決算の度に会計操作で利益をなんとか捻出し、見せ掛けの成長(売上高や当期純利益等の会計上の指標を前年度比で○○%とあたかも成長してるかの如く装うなど。一般に投資家は監査済みの財務諸表を前提としているため、不正かどうか判断する余地が無い。従って本書で述べられてる様に監査法人にも責任があるといえる)を演出し、市場に成長株とのサプライズを与えて投資家の買い気配を誘導し、時価総額を上げていくというものだったよう。

会社経営だから利益を上げるのは至上命題だけれども、技術力が高いという噂だった技術者から見ていたらどんな思いだったんだろう?事業を広げすぎずネット事業に軸を据えて技術力主導で経営してたら!?とも素人目には思ったり。。

メディアと国を挙げての検挙だった事もよーく理解出来たけど、やはり粉飾の罪はあまりにも重い。

宮内さんは理論的な部分とは無縁で、税理士出身という事もあってか徹底して実務家。読んでいてファイナンス事業部の士気の高さとか投資銀行業務の面白さなんかも伝わってきたりしましたが、もちろん粉飾はNG。もう既に中国ビジネスを始められてるみたいです、ガンバッテ下さい。
5.0 ライブドア物語
ものすごく客観的に書かれていてビックリしました。みごとなバランス感覚、読みやすかったです。

当時ライブドアNo.2といわれており、メディアで神輿に担がれているほりえモンを支えてきた姿がよくわかりました。堀江=起業家ならば宮内=実務家というイメージが文章からもひしひしと伝わってきて、初めて書かれた本ではないくらいの気持ちを引き込ませるものを感じました。たしかに会社をやっていこうとする人なら読んでおいて損ナシかなとおもいます。

ライブドア事件に関していえば少しかわいそうな気もしましたが、それでも再起をできるとおもわせてくれ正直さすがとおもいました。
3.0 “事業の核”が後付け的に形成されていった、という事業体としての特異性
 本書「虚構」で語られている内容は、堀江被告の弁よりは「真実」に近いものが感じられる。そしてそれ故に本書は読み物としては及第点に至っていない。なぜなら「真実」とはツマラナイものだからである。
 本書では、ポータルサイトという事業の核が出来るまでのライブドアについても語られているが、ベンチャーキャピタル、M&Aの中から“事業の核”が後付け的に形成されていった、という事業体としての特異性が興味深かった。まぁ従来の観念からすれば特異なんだけど、今の時代においては象徴的なのかもしれない。「やりたいことをやってお金を稼ぐ」ではなくて「お金を稼ぐためにやりたいことを見つけてくる」ってのは一見、本末転倒だけど、ほら、今の小学生に将来の夢を聞くと「野球選手」「パイロット」じゃなくて「お金持ち」とか平気で言いますもん。
著者が言うように、決してライブドアは棚から牡丹餅、濡れ手に粟のお気楽商売じゃなくて、法を犯すくらい(!)真剣に頭使ってやってたわけで、「何にも努力しない庶民にとやかく言われる筋合いはない」って気持ちかもしれない。だけど、繰り返すけど、真剣、努力のベクトルが「やりたいこと」じゃなくて「お金」なんだよね。っつーか「やりたいこと」=「お金」なのか。超資本主義ってことだわ。
 最近読んだ「1976年のアントニオ猪木」って本には「プロレス」「リアルファイト」って言葉が何度となく出てくる。ホリエモンは、プロ野球参入にしてもニッポン放送株買収にしても既成勢力(つまりプロレス)の出来レースに一方的にリアルファイトを仕掛て予定調和の物語に風穴を開けたって部分に、庶民は一瞬のイリュージョンを見て拍手喝采したんだよね。でもそのリアルファイトって、自らが権力を得るための突破口でしかなかった。三木谷(馬場)ってライバルの存在や選挙好きってあたりは猪木に似てるんだけど、そこまでの器じゃなかったんだなぁ。

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