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図南の翼―十二国記 (講談社X文庫―ホワイトハート)

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図南の翼―十二国記 (講談社X文庫―ホワイトハート)の商品レビュー

5.0 クソ小生意気な少女の壮大なる挑戦の物語
 十二国記シリーズの一つだが、単体で読めなくもない、かな。どうだろう。
 この世界では、砂漠に囲まれた世界の真ん中に山があって、そこに麒麟が住んでいる。王が道を誤って不在となると、我こそはと思う者はその山へ昇り、「次の王に私はどうでしょう」と麒麟にお伺いを立てるのだ。
 主人公は若干12歳の、何不自由なく育った少女。周りの気概のない大人に見切りをつけ、可能性などないと承知の上で蓬山を目指す。砂漠には当然、いろいろ危ない仕掛けあり、獰猛な動物はいるわ、人間もすべてライバルだわ、小野氏らしい容赦のない厳しい世界がこれでもかと続き、大変な冒険になるのだが、子どもであることを百も承知の上での小生意気な発言の数々が何とも言えず痛快だ。
 子ども向けっぽい装丁だが、騙されてはいけない。これは情けない大人に向けた、大いなる嫌味の物語である。
 
4.0 続きに期待して・・・
先王が亡くなって27年、恭国は荒れていた。
誰もが新王を望むがなかなか、現れない。
じゃあ、あたししかいない!?

って言うわけで蓬山をめざした珠晶12歳。

なんか、威勢がいいし強気でこういうキャラ好きだなーって、思ったのもつかの間、
なんて小賢しい。口が減らない。あぁ、生意気。
この子嫌い。
でも、読むのはやめられない・・・
歩きながら読んでたしね、実際。

少しずつ、少しずついろんなことがわかっていく珠晶。
それでもやっぱり、まだまだ子ども。
きっと、本当の苦労はこのあとなんだろうなぁって、思う。
まだまだ幼い考えの珠晶がこのあと、どう成長するのか
その続きに期待して、星5つにしたいところをあえて、4つに。
だって、ここで、星5つにしちゃったらこの先それ以上つけれなくなるものね。

このシリーズを1作読み終えるたび、小野不由美さんてすごいなぁって、感心します

それと、最後のほうで、懐かしいひとが登場します。
元気そうでうれしかったな。
5.0 アタシの一番好きなキャラが主人公。
アタシが好きな、恭国・珠晶のおはなし。
先王が倒れてから二十七年。
人々の暮らしも徐々に荒れ始め、お金のない貧しい人から死んでゆく。
なぜかと言うと、守ってくれる用心棒(杖身)を雇ってないんだもの……。
珠晶は、豪商の父親を持つ十二の子供。
誰かが王になれば、国はよくなってゆくのにっ……!
憂えているのは、誰もが一緒。だったら「誰か昇山しなさいよ!」と
言ってみても、みんな「まさか!」と笑うだけ。意気地なしっ!

……わかったわ。だったらあたしが行くっ!

わずか十二の子供が、大人でも音を上げる厳しき黄海を渡る。
そこで出会う猟尸師・頑丘と正体不明の男・利広。
昇山する者のうち、お金のある者は、剛氏と共に黄海を渡る。
そうすると、自然とひとかたまりになる。
生きるか死ぬかの状況に陥った時、王の資質というのが見えてくると思う。

珠晶はいろんな人を観察しながら、過酷な状況を乗り越えてゆく。
いろいろ、本当にいろいろ考えながら、最善の策をちゃんと学んでゆく。
そして生まれ持った頭の回転の速さと、物怖じしない度胸、達者な口。

……アタシは、この子がホントに好きだー!!

昇山すると言っても本当のところ、珠晶自身「自分が王になれる」とは
あんまり思っていない。だって一応、自分家に居ればまだまだ生活できてたし。
(ここら辺がまだまだ子供な部分だけれど。これからがもっと荒れるから)
ただ、国がどんどん傾いていくのを憂える資格として、自信持って
「だって、あたしはちゃんと昇山してみたもの!」と言うために。
その言い分は、ちゃんと理に適っている。
珠晶の運命は如何に……?なーんてね!結局、珠晶は王になります。
この子が王なら、アタシは仕えてみたいかも。

追記:十二国記のレビューも8個目?このPCも大分、変な漢字が変換候補に
    出てくるようになっちゃった(笑)

追記:アタシが好きなキャラは、珠晶と尚隆と六太と利広。
    こう考えてみると、大概「ふてぶてしい」のが好きなんだなぁ…。
4.0 十二国記の教科書
テレビでアニメを見て、その世界観がよく表現できていることに関心し
その続きをということで読みました。
今回の話は十二国記の世界観やルール(という言い方おかしいかも
しれませんが)が良くわかりやすく書かれている作品で、読み終わりの
爽快感もあると思います。
この少女がどういうふうに国の建て直しを図ったのか、続編を書いて
ほしいと思うのは私だけでしょうか・・・。
5.0 珠晶色な一冊。
小野先生のことを調べると相当な遅筆らしく何でも一気に読まないと気が済まない私には一冊4年も5年もかけて書かれている十二国記シリーズを話に引き込まれているといいながらも1日や2日で読んでしまうのはこのうえなく辛いですがそうしなければ先が気になりソワソワしてしまいこれもまた辛いところです。

私は珠晶が嫌いでした。昇山する前までは勝ち気でしっかりしたお嬢さまと思っていましたが頑丘と出会い旅を始めてからはその正論そうで実はそうではなく頑丘が言うようなその言葉にある本当の意味を知らずに大人は、大人は、というただ「偉そうに言うだけ」の子供に見えて仕方ありませんでした。もちろん周りの大人や珠晶の家族らも自分の豊かな生活を壊したくなく苦しくて喘でいる人に何もしなかったりするのも情けなく感じますが。

この十二国記シリーズに共通するのは主人公が自分で過ちを探りそれに学ぶという経過が必ずあります。例に漏れず珠晶も頑丘の意図を察せず季和達と行動を共にした時はじめて頑丘の意図するものが彼女が季和を見て考えるようになるのは成長している証拠であって良いことだとだんだんと珠晶のことを好きになりました。それからの珠晶は何となく上辺だけのしっかりした性格でもなく本当にしっかりしたことをやってくれたのでやはり王は彼女でなければならないとー。

更夜もちょこっと出て嬉しかったですがもう少し供麒と珠晶の「風の万里〜」のときのようなやり取りが見たかったなぁなんて思います。いつかまた見れるときが来るのを楽しみにしてます。

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