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月の影 影の海〈上〉十二国記 (講談社文庫)

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月の影 影の海〈上〉十二国記 (講談社文庫)の商品レビュー

4.0 こんなに苦労しているファンタジーも珍しい
「十二国記」は総じて言えば、王と王の半身である麒麟の物語、彼らが収める十二の国の物語です。

 麒麟が王を選び、王は麒麟と運命共同体となの国を治めていくのですが、彼らがいかに仙(不老不死の仙人)や神獣であったとしても、心を持つ人間に近い生き物であり、彼らの生き方そのものが国を左右し、民の命を左右します。もちろん王の資質がなかったり、王になりたくなかったりする王が立つこともあり、そんな彼らがいかに王になってゆくのか、またたとえ名君と言われた王であってもいつかは終わっていくというのが、この物語の読みどころです。王と一蓮托生の麒麟もまた適切でない王を選んでしまう(天啓には逆らえないので。ただし天啓自体に実体はない)ことがあり、「選ばれた人間」であっても万能ではありません。そして、そもそも天啓とは何なのか天意とは…と深みのあるテーマを持っています。ちなみに、恋愛色は皆無でストイックです。
シリーズ第一巻は、蓬莱(現代日本)で高校生をしていた陽子が、突然自分を主と崇める無愛想に麒麟に出会い、異世界に吹っ飛ばされるところから始まります。上巻は新しい世界でなんのサポートも受けられず、裏切りにあったり、襲われたりと散々な旅となっています。こんなに苦労しているファンタジーも珍しい、です。たいていは新しい出会いなんかがあって仲間が増えていくのが横道なので(笑)。上巻は苦しい描写をひたすら追っていくことになります。


5.0 おもしろい!!
とても面白かったです!!読んでいてあきないので、いっきに3冊読んでしまいました!
意味が深く、本の中に引き込まれていくようでした。主人公の悲しみや怒り、不安や迷いなどがこの本を通して伝わってきます。主人公と自分を重ねて読んで見たり、いろいろな見方があると思います。ファンタジーですが本当!?と思ってしまうくらいリアルなところがたくさんあります。このレビューを見ている方々、是非読んでみてください。
5.0 食わず嫌いのファンタジーを好きにさせた1冊
ファンタジーって好きではありませんでした。
読んでみて、ではなかったんですけど。
異世界に生きる人々などに興味がもてない、と
思い込んでおりました。

が、本の雑誌WEBの読書相談コーナーで、ある
書評家さんが絶賛されていたんですよね。
そこで知ったこの本。

手にとって読んでみて、ビックリ。
面白い。

異世界なんだけど、こちらの世界(蓬莱)とつな
がっていて、そこが妙にリアル。

陽子という高校生が異世界に放り出されてしまう
この物語は、陽子の苦難の連続を描きながら、
生きるという事や人を信じるという事などを真摯
に描いています。

陽子はなぜ異世界に行かなくてはならなかったの
か。ケイキとは何者か?この先陽子はどうなるの
か?疑問だらけの上に、文章が巧みで読ませます。

上下巻を一気に読んでしまいました。
(3歳と5歳の育児中の身でありながら。もちろ
ん彼らが寝てから読んでますよ〜)

ファンタジーにどっぷりはまるきっかけの1冊で
す。このシリーズは10日ほどで読破しました。
未完とは…(涙)早く続きを…。
5.0 出版済み全9巻を一気読み
友人の薦めで読み始め、この巻から現在出版されている「十二国記シリーズ」最終巻の「華胥の幽夢」までの9巻を一気に読んでしまいました。
子供向けのファンタジーノベルぐらいに思って読み始めたのですが、さにあらず。
特に、ところどころの心の機微を表現するたった数行の奥深さは、ストーリーの面白さに頼った小説とは完全に一線を画くものだと思います。
世の条理、不条理の摂理など、読み手の心のありようによって毎回感じるポイントが違ってくるような傑作です。
4.0 現実味あふれるファンタジー
読む前にアニメ化したのを知っていたので、子供受けするようなファンタジーなんだろうと思いつつも手にとってみました。確かに中国系のファンタジーで、仙人もいれば麒麟という神獣も出てくる。ファンタジーの世界なんだけど、構成がしっかりしているからかただの夢物語では終わらない深さがあった。
世界は十二の国から成り立っていて、麒麟の選んだ王様が国を治め、中国の官僚制みたいなものを敷いて王はもちろん官吏も軍人も仙人になるから不老不死。日本の高校生だった主人公が、実はその世界から流されてきた人間でしかも麒麟が選んだ王だという。異世界に転がり込んだっていう設定だから、ファンタジーにつきものの世界の解説がまあ無理なく進む。主人公が異世界の存在を受け入れ、敵に狙われ流転しながら成長し、そして王座と共に背負うものの重圧に悩みっていうかんじでストーリーが展開する。行き倒れになりながら、過去の周りに合わせるだけだった自分から自我を生み出すようになる心理の過程がよかったと思う。

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