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このシリーズの臨場感は凄まじいものがあります。中でもこの一冊は名作です。
最初は救いよいうのない、これでもかってほど不幸が襲い来る重い話だと思いました。 でも下巻!!不幸のどん底の中、主人公が辿り着く、私にとっては衝撃的なセリフがあります。 「裏切られてもいい。裏切った相手が卑怯になるだけで、私の何が傷つくわけでもない。裏切って卑怯者になるよりずっといい」 振り返れば、小さなプライドを守るのに必死で、どうでもいいような勝ち負けに神経を擦り減らして、裏切られる前に裏切ってやれ、 と荒んでいた自分が、ほんと、小さな存在だったな・・・とすがすがしい敗北感を味わいました。完敗です。
急に読みたくなって、本箱から取り出した十二国記。やはり読ませます。 この巻は、主人公・陽子が、本来彼女が属する異世界に連れ戻され、苦難の末に王となるまでを描いた作品です。それにしても暗いなあ。人間の心の醜さや弱さ、卑怯さを、しつこいまでに書き続ける上巻。下巻で盟友・楽俊が出てくるまでは、本当に鬱々としている。しかも、それが図星。 人が自分らしく生きるとはどういうことでしょう。社会の中で、自分に求められている役割を果たすこと。日本における陽子にとっては、「敵を作らず、誰をも傷つけないよい子」を演じることでした。しかし、よい子たらんとする陽子の努力は、傍目には「本心を出さない表面だけ付き合いをするの人間」としか写らない。一方、十二国における陽子は「天命により麒麟に選ばれ、荒廃した国土を救うことを運命付けられた王」という役割を求められます。ただの女子高生だった彼女にとっては、ほとんど不可能に近い。しかし、運命は容赦なく陽子を戦いの中へと駆り立てていくのです。最終的には、無事王位につくものの、陽子の未来が決して安穏ではないことは容易に想像がつきます。 巻末に付された、いかにも歴史書らしい記述の文章がいいなあ。上下巻を費やす陽子の波乱万丈の運命も、歴史の中で見るとたったこれだけになるというのも、まさしくその通りだと、歴史に名を残さない庶民は思うのです。
陽子の過酷な旅も終わり、そこで出会うかけがいのない友、楽俊。何故、このような異世界に来なければならなかったのか、楽俊と陽子は、手がかりを探しに旅に出る。楽俊を信じ、親友となるまでの陽子の心の葛藤。人に何かをして貰うのを待つだけじゃなく、自分が、相手に何かをする事によって、お互いに支え合う事が成り立っていく。そんな当たり前だけれども難しい、忘れがちなことを、考えさせられた。そして陽子の旅の真実が明かされ、陽子は大きな決断をする。成長した陽子の、凛とした美しい女性にとても魅力を感じた。
何故、このような異世界に来なければならなかったのか、楽俊と陽子は、手がかりを探しに旅に出る。楽俊を信じ、親友となるまでの陽子の心の葛藤。人に何かをして貰うのを待つだけじゃなく、自分が、相手に何かをする事によって、お互いに支え合う事が成り立っていく。そんな当たり前だけれども難しい、忘れがちなことを、考えさせられた。
そして陽子の旅の真実が明かされ、陽子は大きな決断をする。成長した陽子の、凛とした美しい女性にとても魅力を感じた。
ケイキって?王って?この世界の謎、なぜ陽子がここに連れてこられたのか分かります。上巻がかなり過酷な状況だっただけに人間不信になっていた陽子・・彼女が出会ったのは2本足で立ち、話すねずみの楽駿。彼のおかげですこしずつ人間不信が治っていきます。よかった、よかった。そして、陽子の過酷な旅は終わります。それは新たな物語への幕開けです。この巻では延王、六太がお目見え。私的に好きなコンビです。彼らがどんな人かって?それは読んでもらえばわかりますよ。
それは新たな物語への幕開けです。この巻では延王、六太がお目見え。私的に好きなコンビです。彼らがどんな人かって?それは読んでもらえばわかりますよ。