夏休み、田舎冒険物語。
両親がキプロスに旅行する間、おじいちゃんのいる茶木村に行くことになった小学生の「ボク」。 「建売秘密基地中島家」と「新宿少年探偵団」との中間のような印象の本書、楽しく明るくテンポよく、ちょっぴり哀愁もこもっています。ミステリというより、まるまる少年の冒険譚です。おじいちゃんと孫との交流など素敵ですね。悪役はキャラが弱いのだけど、奇妙な三人組がいい味出してます。
しかしこれもまた、夏休みの出来事。ミステリーランドにおける夏休みの事件の多さたるやすごいものがあると思います。
あとがきはミステリーランドのお約束「わたしが子どもだったころ」ではなく、物語の一部になっているので先に読まない方が良いでしょう。
お値段が・・・
この「ミステリーランド」のシリーズは、
少年少女向きを装っていますが、
大人が読んでも楽しませてくれる面白い作品を
ラインナップしています。
それは「大人には懐かしさ、子供には目新しさ」的な感覚を
狙ったというよりも、純粋に物語の面白さの追求の結果かな、
と思います。今回「黄金蝶ひとり」は
好きな作家さんっていう事もあるでしょうけど、
読んでいて、そのドキドキワクワク感は、
謎解きと同じくらい面白く、
「買って読んでみて!」と強く言いたいところ。
言いたいところなんだけど、
このシリーズ、お値段が高め・・・
活字離れが騒がれる昨今、
もう少しお値段を考えて欲しいな、と
財布の薄い身としては感じました。