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日本の「食」は安すぎる―「無添加」で「日持ちする弁当」はあり得ない (講談社プラスアルファ新書)

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日本の「食」は安すぎる―「無添加」で「日持ちする弁当」はあり得ない (講談社プラスアルファ新書)の商品レビュー

5.0 手間暇かけた食の名品に食い倒れながら、食品の価格について考える
安さと利便性を追い求める消費者の要求が、日本の食の貧困化を推し進め、食品事業者・農業生産者を追い詰めて来たことが食品偽装につながっていると指摘している。「安いってことは、どこかにしわよせがいっているってことp.138」であるから、商品を買うときには価格と鮮度だけで3秒で判断するのではなく「ひとつの食品を買う・買わないの判断をするのに30秒かけるp.185」こと、そのまま食べたのではおいしくないが料理の仕方によりとびきりうまくなる野菜の在来品種を買い支えるp.75等共感できる商品を買い支えることp.182、食品小売店のバイヤーは仕入れの際に安い商品等安全パイの商品を選択するから「売り場で堂々と「こういう商品はないの?」といった声を販売員にぶつけていくべきp.181」等、日本の食の再生について具体的に提案。言われてみると当たり前のことだが、私たちが日頃目を背けてしまいがちな食品価格の問題について、本物の食品についての知識をベースに端的に説明している。おいしそうな各地のこだわり食品の固有名詞も沢山でてきて楽しめる。お勧め。
4.0 「食」を考え直すきっかけになる本
日本の食品業界は、消費者の意見が強く生産者の意見が弱い。
流通の利便性や生産性に有利なものが優先して作られ、
質の良し悪しがないがしろになっている。

質が良いものは高いのが当然である。
安いことには、質が悪いなど、理由がある。
それに、これからの世界情勢で、安いものを作り続けることは困難である。
そもそも安いだけで質が悪いものをあなたたちは食べたいのか?

・・・というのがこの本の一番言いたいことだと思います。

とりあえず安いという理由で食品を選ぶ、
何が入っているかどう作られているか考えずに食品を選ぶ、等、
少し考えれば問題があると思うのに、適当にすましていることを
改めて考えさせられる本です。
4.0 それが欲しいものならば買い支えよう。
農業コンサルタントであり、Webでも常に美味しく安全な食品を紹介している著者による、
普段は考えない生産者の視点を織り交ぜながら、消費者としての行動を考えさせられる本。

「日本の食を巡る状況は、年々着実に悪くなっている。 その原因がどこに
 あるかということをつきつめて考えると、実は消費者の側に大きな問題があるのではないか」

と「はじめに」に著者が書いているように、安全な食品はやっぱり高い、高いと売れない、
安全ではないが安い、安いと断然売れる。
そんな消費行動が販売される製品を決定する、その選択が昨今の食を巡る状況を作り出して
いるのではないか?そんなメッセージで本書は貫かれている。

自分の給料は上がったとしても、物の値段は上がって欲しくないという消費者の感覚。
それでは、生産者の給料は上がらないままになってしまう。 それを企業努力や生産者の
努力不足というレッテルを貼って、安い物に飛びついて買ってしまう。
結局、ちゃんと手間暇掛けた安全な食品は売れなくなってしまうのだ。

著者の知人の食品関係者は、食品の値段を見て自分なりに原価を考え、あまりにも
安い物は買わないそうだ。
その理由は、「安いってことは、どこかにしわ寄せがいってるってことだよ。
で、どこにそのしわ寄せがいくかといえば、食品の場合は、だいたい人の身体さ」。

安全で良い品が欲しいなら買い支えよう。 買う前に怪しくないかラベルを読もう。
頑張る生産者を、応援して買い支えよう。 欲しくなければ、買わなければ良いだけ。
そして、淘汰された食品が残るのだ。 消費者としてのあなたは何を選択するだろうか。

日本の農業と食を愛する著者の、暖かく熱いメッセージが強く胸を打つ、美味しい1冊。
今こそ読むべき!
5.0 最後まであっと言う間に…
今まで「買う食品=出来るだけ安く買いたい。でも、出来るだけいいものがいいな」という程度で買い物をしていました。
でも、この本を読んでからガラリと思考を変えられました。

納得のいくものを、その商品に値する価格で買い、生産者を「買い支える」。
いずれは自分に、そして、日本国家のためになっていく。。。

面白すぎて、寝るのが惜しく、夜ふかししてしまいました!
特に、納豆と卵の章が好きでした♪

初心者にも分かりやすい、素敵な本です!
この本に出合えて本当に良かった♪
4.0 企画に欠点ありだが、著者の今後に期待。ターゲット層を絞り込まないと。。
企画が良くない。愚民大衆的な意識は「がたがた面倒なことを言ってないで安い食い物を持ってこい!」であるので、世論のマジョリティに期待するのは間違っていると思う。彼らは良い食材に金を払おうとせず、安酒や煙草、パチンコ、化粧品、娯楽品を好むものである。同じ金額で良い食材が欲しければ、牛よりも豚や鶏、肉よりも豆や乳製品、回転寿司よりも青魚を買えばいいのに、実際は不法移民をこき使って解体し、どんな薬剤を使っているのか分からない外国産の牛肉を平気で食べるのだから自業自得ではないか。

日本にもアメリカと同様に、「普通の食材は危険だから食べない」層と大衆層の食べ物がどんどん分離してゆく時代が来るのは間違いない。

著者は安全性への偏執狂的な固執や宗教に近い「農法信者」とは別の立場で食を語る、紛れもなく新時代を創り得る人材のひとりであると評者は考えている。だが今回の著作は余りにも様々な主張を一冊に詰め込み過ぎ(※)であり、大衆向けの『食品偽装にだまされない賢い方法』と、食に関心の強い層向けに『ヤマケン流 これが本物の食材だ!』といった感じのタイトルに分けて出版した方が良かったと思う。

※ 例えばフードマイレージや地元率は、興味のない読者にとっては「馬に念仏」である。

個人的には、食の値段の高低よりも消費者側の情報・知識の不足と生産者側の収益性の低さ(つまりマネジメントの劣位)の方がより重要で、改善を要する問題であると考える。何らかの手法で良質なファーマーズマーケットのリーチを都市圏まで伸ばすことも必要だろう。

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