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図南の翼 十二国記 講談社文庫

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図南の翼 十二国記 講談社文庫の商品レビュー

5.0 跳ねっ返りの娘と不遜な男による決死の旅の行方とは
跳ねっ返りの女のコと一方、屈強だが生きるのが不器用な男が、いっしょに旅をする。旅をしながら、女のコは人生を学び、男は人の情のありがたさを知る。
こういう設定は、よくあるかもしれないけど、読む方にしたらハマッちゃうんだよね〜。

珠晶は12歳で国王になるため、妖魔が住む黄海へ旅立つことを決意。旅の途中で用心棒&道案内として雇われることになる頑丘。本書はこのふたりの物語である。
果たして珠晶は国王になれるのか。なぞの人物、利広とは? 妖魔に襲われ、ひとりまたひとり旅の仲間が命を落とす。壮大な物語の結末やいかに。

展開も早くとてもおもしろい内容でした。
この本だけでも十分に楽しめますが、物語の背景にある麒麟や玉座について知りたい人は、「東の海神 西の滄海」を先に読むことをおすすめします(関連する人も出てくるし)。
5.0 強い思い
昇山について描かれた物語です。陽子も尚隆も昇山した訳ではないし、泰麒の時も昇山そのものについては描かれていなかったので、また十二国記のシステムが一つ解明しました。初め、朱晶は鼻持ちならぬお嬢様だと思っていたし、頑丘と対立したりした時も屁理屈が上手な子だな位にしか思えませんでした。途中で頑丘と別れ、十二歳でトップに立ち、主に見捨てられた人々を妖魔から守り進む辺りから、段々朱晶に興味を持つようになり、また頑丘と出会った時に「自分が王になれるとは思っていない。でも国が傾いていくのをただ憂いている大人達のようにはなりたくない」という本音を吐いた時には、今までの朱晶は強がっていたんだな、頑張ったんだなと切なくなりました。十二歳。自分を強くもてば、年齢など関係ないのだなと、自分が凄く恥ずかしくなりました。それにしても供麒。あそこで迎えに来るなら、朱晶が黄海に入った時点で王気を感じなかったのでしょうか?(そういってしまえば物語にならないのですが。何だかのんびりし過ぎなような…)
5.0 是非みんなに読んでほしいです
今の私がいるのは小野先生のおかげです!と言えば少し大袈裟ですが…本嫌いの私はたまたま読んだ十二国記にすっかりはまって、「小説って面白いんだ!」と思うようになりました。おかげで長文が苦じゃなくなって、大学入試の現代文に何とか突破できました。『図南の翼』の主人公が、『風の万里〜』に出てきた恭国の王様だと知って、最初はあまり期待していなかったのです。なんかキツそうだし、豪商のお嬢様が紆余曲折で王様になるなんていいとこどりじゃん!と勝手な先入観を抱いておりました。今考えてみると浅はかですね。「何もしないで世をなげくばっかりの大人にはなりたくない!」という珠晶の考えとそれに一貫した行動に心打たれました。自分を信じ、自信を持っている珠晶の言動は、時に独善的に思えることもあるのですが、昇山の道中で様々な人や出来事に出会うことで、珠晶はどんどん成長していきます。クライマックスの辺りの頑丘と真君との会話で漏らす珠晶の本音に「あぁ、やっぱり珠晶が王様なんだな」と思いました。この『図南の翼』は老若男女に読んでほしいです。絶対に自分に良い意味で残るものがあるし、いつまでも大切に思えるお話になると思います。お薦めです!
4.0 玉座を望む者
シリーズの中で一番好きです。
現在っていうポイントがあるのかどうかはわからないけど、一応シリーズの慶の話から約百年を遡って恭での出来事。
三十年近くの空位の時代のおかげで、国は荒れ果て人々は妖魔におびえている。
それでも裕福なものは存在するわけで、大商人の末娘だった珠晶は恵まれた生活を送っていた。
それでも子供ながらに国を憂え、家出同然で昇山の旅にでる。
途中で出会った妖獣を狩ることで生活する男と、柳からの不思議な旅人を道連れに奉山を目指すってかんじでストーリーは進行していきます。
確かに口はたつしお嬢さま育ちそのままにまわりの大人を巻き込んでいくのだけど、それを読んでいて微笑ましいのは彼女が決して我儘ではないからだろう。
子供なりに真剣に考え、無謀ながらも行動し、状況から学んでいく柔軟性がある。
彼女の性格が変わらない限り、恭は安泰だろう。
5.0 一途な気持ち
国を何とかしたい、大人は誰もやらないから私がここに来た・・・

この偉そうな12歳の珠晶の言動に、鼻持ちなら無い傲慢さを感じて

なんだこのガキ、ぐらいにしか思ってなかった私ですが、

読み進むにつれてぐいぐい引き込まれてしまった。

彼女も気持ちだけではどうにもならない世界があることを、自分の体で

覚えていく。しかし一途な気持ちだけはずっと変わらない。


彼女の小気味よさに胸がすきます。勇気をもらえるストーリー。

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