読んでよかった!
本当に読んで良かったです。面白かった!
李斎はどうなるのか、泰麒がどうなったのか、陽子がどうするのか気になってぐいぐい読めました。
TVアニメを見て泰麒と泰王のその後が知りたくなった方にぜひオススメしたいです。
天とは何なのか、王とは何なのか、麒麟とは何なのか。
李斎は花影と陽子を通じて、陽子は李斎と玄君と通じて考えてゆきます。十二国の世界の奥深さに触れられた気がしました。
この本でもちょこっと触れていますが、蓬莱での泰麒と使令の様子は「魔性の子」を読むと(こっちは怖いですけどね!)さらによく分かると思います。
この世界をつくったのは誰か?
僕は、鬼才フィリップ・K・ディツクの「この世界は、恣意的に誰かによってつくられた世界なのではないか?」という違和感は、SFのテーマとして、大好きです。ただし、こういうメタレベルへの問は、物語とりわけファンタジーとしてはかなりの危うさを持っています。小野さんはちょっと危険な所へ手を出してきたな、という気がします。だって、このように停滞が義務づけられて科学技術が発展せず、かつどう考えていても明確な超越者の意図とルールによって運営されている「十二国」が、自然に出来た世界であるはずもなく、超越者(それも多分人間と同格のもの)が存在しているに決まっています。陽子の不満も、そこにつきます。戴国の動乱も、超越者のルールにかかわる部分です。マンガ『風の谷のナウシカ』や『BASTARD』映画の『マトリックス』等と同じ問いです。この設問は、解答が難しいんですよねぇ。単純に超越者を倒せばいいのなら、話は楽なのですが。。。。
この先どう展開するかは凄く見ものですが、ファンタージ色からは外れるので、凄く不安半分、期待半分です。