十二国記の世界からあふれ出たもの
他の巻の後書きにも小野さん自身書かれてますが、大きくなりすぎた十二国の世界。増えすぎた登場人物…そんな十二国記の世界を小出しにしたものがこの短編集だと思います。
本編の方は大詰めにさしかかり2年ほど続きが出ていないようですが、ファンとしては気になる国、気になるキャラクター、それぞれいると思います。
特に、「書簡」を読んで、あの後楽俊はどうしているのかなー、と、気になっているのでありました。
ほんの一行書かれている言葉に、「これ、もしかして複線?」と、勘ぐってみたり。
この本を手始めに、小野さんには短編集ででもあふれ出した世界を私たちに届けて頂きたいと思います。
本編を途中で止めてても
これは短編集として、とても楽しめる本でした。十二国記を、実は7冊目位で読みやめていて、本編はもうついていけないかなと思いつつ手に取ったのですが、
幼い頃の泰麒の話、陽子と楽俊との交流など初期しか知らない方でも気楽に読むことが出来ますし、表題である
「華胥の幽夢(ゆめ)」は十二国記の世界を踏まえつつとはいえ、一遍の推理小説のようになっていてすんなり
と話に入っていくことが出来ました。
また各所に十二国記らしい、「ただの空想世界の話ではない、重みを持った現実」みたいなものがあって、考え
させられる事や言葉が読み終えた後にも残りました。
アニメのみの方でも割と読めるかもしれません。