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最悪 (講談社文庫)の商品レビュー 背筋が寒くなる。
奥田英朗と言えばイン・ザ・プールや空中ブランコのイメージだったので、本著も同様に大いに笑わせてもらえると思っていたので、川谷、みどり、和也、それぞれの最悪の状況のシリアスな描写に最初は若干戸惑いました。 テンポがいい
結構分厚い作品だけど続きが気になってあっという間に読めた。川谷、みどり、和也の三人が銀行で交錯してからの奇妙な関係がおもしろかった。 人それぞれの最悪の定義
人にとって最悪の定義が全然違うところが見事に表現されていてとてもおもしろかった。川谷にとっては、近隣の住民からの訴え/銀行からの融資/日々の小さな仕事で得た信頼、それらがうまくいかないことが最悪なのだが、野村にとってはやくざに目を付けられたこと/窃盗をしたことが最悪なことであり、当然のことながら立場によって最悪の定義も違う。また、銀行員のみどりにとっては、上司のセクハラ/職場での風当たり/母と妹の心配ごとがうまくいかないことが最悪で、3人の最悪がぶつかったとき、奇妙な連帯感が生まれた。最後は結局みんな幸せになっていないのだがどこか爽やかに思えた。 坂道を転がり落ちる
他の多くのレビューにも書かれているように、非常にスピーディな展開で、余りの面白さに通勤電車で降りる駅をすごしてしまいそうになったこともありました。本書のストーリーを簡単に表現すると、零細企業ながら堅実に経営をしていた中年男、日々の生活にちょっとだけ疲れ憂鬱な毎日を過ごす銀行窓口勤務のOL、パチンコと恐喝で生計を立てながら将来の不安を感じている若者。これら3人がちょっとした事がきっかけで別々の坂道をどんどん転がってきて、谷底で合流し、ぶつかり合いながら、ちょっとだけ違う成分の石に生まれ変わるといった感じでしょうか?しかしその石ころの転がるスピードが半端ではありません。ぐんぐん転がっていきます。そのスピード感はジェットコースター並みです。読者が不安定な精神状態で本書を読むと、立直っていけないのではないこと思えるくらいのスピードで悪い方向に落ちていくのです。それでも読み終えたあとは、ジェットコースターの終わりのように「ああ面白かった」と思えるから不思議です。奥田英朗の作品は何冊か読みましたが、どれもスピード感があり、面白さでも群を抜いていると思います。本書はその中でも一番スピード感があり面白かったです。 偶然に買ったんですが
偶然本屋で何気なく買ったんですが、久し振りにおもしろい本に 本の最新売り上げランキング - トップ10
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