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共生虫 (講談社文庫)の商品レビュー 物語の発散のさせ方に魅力を感じない
村上龍の作品の特徴として、物語の展開に必然性がなかったり脈絡がおそろしく希薄だったりする。 村上龍作品の中ではイチオシ!
私はフィクションはあまり好まないのであるが、ネット犯罪、引きこもりとキーワードがくれば放っておくわけにもいかない。立ち読みでたちまちハマり、買って一気に読破した。共生虫という得体の知れない虫とともに生きるウエハラ。実際にそういう虫がいるのかどうかは読んでからのお楽しみ。この小説のキモともなる毒ガス”イペリット”であるが、偶然にも最近日本の各地で旧日本軍が廃棄した毒ガス弾が相次いで発見されており、住民に健康被害が出ている。そういう事情もあってか、内容が非常にリアルであり、ストーリーが現実味を帯びてくる。引きこもっていたウエハラがインターネットをきっかけに一気に行動を開始し、やがて戦慄のラストを迎える。 恐ろしいほどにリアル
どうやって取材できたのかが不思議になるほど 歪んだ意志とそこに見える小さな救い
引きこもりの青年ウエハラが、インターネットを介して知り合った人々により、「共生虫」という寄生虫が自分の体内に存在するという妄想を広げ、殺人を犯すまでに至る小説。何よりも特筆されるべき点は、この小説が引きこもりの視点で持って忠実に、その心理状況が描かれていると言う事だと思う。それを読者として客観的に読む事で、ウエハラの行為や思考に疑問符を浮かべながらも、相通じる一面が自分の中に存在する事も思い知らされる。そういった意味でとてもディープで、そこら辺のサスペンス物と比べても、リアルな恐怖というものを感じてしまう。 悪魔
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