我欲の極み
己の前に世界は無く、己の後にも世界は無い。
強い信念に基づくという意味で、一種の宗教(信仰)であろうが明快である。不確かなことを良いことに金儲けをする、多くの既存宗教よりはましかな。「自分」というものを突き詰めた人。そして、経済的に成功した人。
アメリカかぶれという批判も外れてはいないのだろうが、著者の最良の選択をする、という強い信念のもとでは何の力も無いであろう。
しかし、著者の生き方、価値観は参考にこそなれ、どうも釈然としないものが残る。
日本で散々儲けて、「日本はだめだから」と金にあかせて安全と信じる海外でメインに暮らす。日本には、良い季節だけ戻ってきて、おそらく少なくはないであろう「小遣い」を稼いでさっと帰っていく。
「なめんなよ!」という気がしないでもない。
人生観
一見自分の半生の自慢話とも受け取れるが、気持ちがのびのびしていて読後の爽快感がある。
つくづく大橋巨泉という人間という人を、自分が好きでたまらないといった感じです。女性にはちょっと理解しがたいところ(ギャンブルで自分自身の生計を立てようとかビジネス面でも投資の仕方)はあるけれど、こうでなければ実業家として成功しないのかもしれませんね。