|
商品の情報
時の誘拐 (講談社文庫)の商品レビュー 原則的に真実
確かに「ちょっとそれはありえない・・・」というシーンもあったが、「真実かどうかがわからない」というのは、あまりにも能天気だ。私はこの物語は、帝銀事件にヒントを得た芦辺氏が独自の想像力と知識を駆使して作り上げたものであると考えている。なぜなら、濡れ衣を着せられて死刑になった●●●●の境遇は、帝銀事件の平沢氏にそっくりだからだ。平沢氏は画家で、薬物の専門的知識が何もなく、生き残った被害者も「犯人はこんな顔ではない」とはっきり証言しているのにもかかわらず、検察・警察の捏造によって犯人にされた。そして、一生を檻の中ですごした(死刑の執行は行なわれなかった。このことも検察の犯罪を裏づける証拠)。 ミステリとしての面白さと社会派としての瑕
メインのネタはやや弱い気がするが、惜しげもなくたくさんのアイディアを詰め込んで、現代と過去の交差する物語を構築しており、なかなかの力作だと思う。はじめの誘拐シーンのところが特に読んでいて面白かった。 本の最新売り上げランキング - トップ10
| |||||||||||||||||||||||||||||||||||||