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虚無への供物〈上〉 (講談社文庫)の商品レビュー うーむ・・・
恥ずかしながらこの作品の存在を最近まで知らず、 無人島に持っていく一冊として殿堂入り決定!(私はね)
私が持っているのは前の版のですけどね。頭が青い薔薇の人がギターかなにかを弾いているという妖しいヤツ。 洞爺丸と羊諦丸
本作が日本を代表するアンチ・ミステリである事は論を待たない。作者は何故、本書を書いたのか、そして通常のミステリではなく何故"アンチ"の形式にしたのか。 罪な書 その1
面白いです。冒頭からいきなりゲイバーで始まるし、「五色不動」、「聖不動教」、「アイヌ」に「不思議の国のアリス」にポーの「赤き死の仮面」、薔薇などの植物の色、誕生石、シャンソンの歌詞。色に彩どられた登場人物と事象が見事に絡み合っている。よくもここまで色々な事を絡め合わせた物だと思うが、色を中心に考えれば難しくはない。作者はこの作品をアンチミステリーと公言している。後半途中の「黄司」の件で作品を純粋な娯楽ミステリーにしてしまう事も可能だったし、作中で語られる、素人探偵たちの様々な憶測のどれかをメインにして完成させる事も出来たのだが、あえて作者はアンチミステリーにした。当時の戦後の混迷期の様々な不安、頻発する異常な事故、事件、それらの作者の生きた当時の体験と不安から、作者はミステリー小説など今の時代には存在してはいけない。と結論した様だ。よってこれは非常にタイムリーな小説である。当時の作者の判断は正しかった、もしくは正しくなかったかもしれないが、いつの世でもこの作者が到達した考えの終着点が通用する物でもない。時代は移り変わる。この書が書かれた時代に読んでこそ意味がある。時間が経過した現在これを理解して読むには、当時の社会状況と人々の精神を勉強、想像して読むしかない。この書が推理小説のバイブルみたいに扱われ、何度も読み返す気持ちは分かる。当時の事を計り知れない読者はその時々の常識の感覚で読むため、常に新しい発見があり凄い書だと思い、陶酔するのだろう。なにもこの本に限らず、全ての過去に書かれた書は書かれた時代背景と社会構造、人々の精神、それらを含めて勉強して読む必要がある。タイムリーに読めた人にはそんな事は必要ではない。文学という物は未来の住人にはまさにパラレルワールドに迷いかねない危険性に満ちている。(下巻に続く) 長い、本当に長かった
文庫での新装版として評価が高かったので読んだ。アイヌの呪い、呪われた一族、昭和30年代のゲイバー、すさんだ世相、素人探偵の推理、等導入部では非常におどろおどろしい魅力があった。しかし、読んでも読んでも密室殺人の推理等話が進まず、そのうち、読者としては誰が犯人でどんな動機だったかなど、どうでもよくなってしまった。読み終わってみると無駄な時間を費やした感が強く残った。 本の最新売り上げランキング - トップ10
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