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コンピューターにより制御された「完全犯罪」を徹底的に描ききった作品。 純粋に面白かったが、ただそれだけという感想。 ただただ、頭脳明晰な犯人が演出する完璧な「誘拐事件」に、 読み手も被害者と一緒に最初から最後まで翻弄され続ける。 読み終えた後はちょっと疲れてしまった。 これでもか、これでもかと次々と出される犯人からの難易度の高い命令、 驚くべき作戦とその手腕は実は結構突っ込みどころ満載。 しかし、細かいことを気にする性格でなければ続きが気になってどんどん読み進められると思う。
このお話は冒頭がすごいです! 事件が「ぱっ」っと始まったと思ったら、ビュンビュンと物語が“通過”していきます。 否応のない(そして決して不快でない)この引き込み方は本当に見事!! ついついページをめくってしまうという現象に後から気づきます。高級カーに乗せられて、景色が見えない道路をつれまわされているような感覚ですかね。 時は昭和40年代。 ある中小企業の社長の息子が誘拐されたところから事件が始まります。 誘拐犯は5000万円を金塊に変えることを指定。 その5000万という金額は、社長が会社再生をかけて用意した金額と同額でした。 疑問を持ちつつ社長は息子のために奔走。 あざ笑うような犯人の指示は数度にわたり、ついに金塊は海の底に。 子供は無事に帰ってきますが、その際の社長の台詞 「これでいいんだな? ○○」 はゾクゾクきます! さて、時代は下って昭和63年。 またしても誘拐事件がおきることになるのです。 関係者はすべて20年前の誘拐にかかわった人たち。 さらに身代金の搬送人に指定されたのは、20年前に誘拐された社長の息子! 事件は20年前をトレースするかのように続きます。 物語の最後は意外とあっさり。 「え?これでおしまい?」と思うようなエピローグです。 ここでタイトルの『99%の…』が思い浮かび、「ああ」と思う人と「ええぇ?」と思う人に分かれるかもしれません。 とってスマートで、軽くて切れ味のよい作品でした。
息をつく間もなくストーリーが展開。 かつて誘拐の被害者だった自分と自分を助けるために 夢を失ってしまった父の無念をはらすため、 主人公はたった一人で、被害者に接触することなしに誘拐を成功させ、 身代金として10億円のダイヤの原石を手に入れる。 しかし、そこにはどろどろした感情や葛藤などの心理描写はまったくなく、 スマート(悪く言えばまったく現実感なく)、かつ、スピーディーに ひたすら軽く話しは展開します。 感動や感激はないけれど娯楽小説としてはすばらしい。
作品全編を通じる疾走感のすばらしさ。 ?な部分もあるし、コンピューター関係は古色蒼然となってしまったが、 それらを吹き飛ばして余りある疾走感を楽しんで欲しい。 一気読み間違いなし。
推理小説。 時効となった誘拐事件を背景に起こる新たな事件。 途中、読み手には、犯人が分かってしまうが、分かった上でも尚、犯人のクレーバーな仕事っぷりに見入るものがある。 ネタの隠し方とその明かし方がうまいので、テンポ良く読み進められる。 後半、期待に応え切れてない感じが残るのが残念。