商品の情報
羊をめぐる冒険〈下〉 (講談社文庫)

羊をめぐる冒険〈下〉 (講談社文庫)

この商品が欲しい!
この商品は Amazon.co.jp で購入することができます。このボタンをクリックすると、商品が Amazon.co.jp のカートに入ります。

羊をめぐる冒険〈下〉 (講談社文庫)の商品レビュー

4.0 おとなのおとぎ話で、ちょっとぞくっとする
10年ぶりに再読した。後半は一気に読んでしまった。同著者の「海辺のカフカ」のように、村上氏の作品の中には、なにかえたいのしれない、どろっとした悪が描かれている。暴力的でない、軽い空間なのだが、存在感があり、空気が冷たくなりぞっとするような感覚に読みながら驚かされる。再び読んだラストシーンも印象的だった。シンプルな表紙の絵の映画をずっと見ているような、村上ワールドに魅了される。
4.0 どの程度不自由なのか。
後半部では、北海道に到着して、いるかホテルで
羊博士に出会う。羊博士の「喰いっぷり」が良い。
実に「健啖」である。
人生のある時期に「破壊」を体験し、その後、
傍目からは、「不遇の連続」に見える様な人生を
送っていても、「生きているだけで天国」である。

更に、「僕」達は、問題の「別荘」へ。
羊男に出会い、そして鼠と再会。

最後に、エクスプロージョン!!
「黒服の男」が望んでいたものは
鼠の「弱さ」の強烈なオーヴァー・ドライヴに拠って
微塵に、吹き飛ばされる。

そして、「僕」は、北海道から戻り、
ジェイズ・バーに立ち寄り、
其の後、「喪失の浜辺」へ。

確かに、「星のある羊」に象徴されるものと、
日本近代史、特にアジアに対する外交、
或いは、日本人の精神史的レヴェルでの、
アジアに対する「態度」の問題は、
非常に興味深い。

しかし、10月の雪に埋もれた北海道の山奥の
「別荘」で、「引篭もった様に」、独りで待ち続ける
「僕」の日常生活が、延々と描かれた部分は更に印象的だ。
食事、掃除、ランニング...。
「日常」と言う「不自由」。
しかし、それ程、悪いものでもない。
この「日常」の場面は、丸で「冒険」には
為っていないが、結局の所、「僕」の帰り行く
「不自由」と言う「一つの場所」である。

「喪失の浜辺」が、現実に、完全に
失われて仕舞っても。

・・・・・・・・・・・・・・・・

「先生」が出版とマスコミを
支配する事で、戦後日本を
牛耳ろうとした事について。
「目の付け所」は良いと思う。
要するに「先生」は、広域で
話される・語られる「日本語」を
牛耳ろうとしたのだ。
単一の言語のみで意思疎通が
為される「村落共同体国家」を
支配するには、フツーに「上手い遣り方」
である。「村の言葉」を牛耳って仕舞えば、
「村」を、共同体として、牛耳る事が
可能である。何か、中高生の
「虐めグループ」と遣ってる事が
大して変わらんと言う気もするが...。
しかし、「先生」の支配の
及ばない「全き自由」の
領域が存在する。
それが「金融」の世界である。
『中流消失』の田中氏は
北大の学生だった頃、
1980年頃だと思うが
当時、既に其れを知っていたかも知れない。

また、日本の特質である
「地本主義経済」の部分が
完全に抜け落ちているのは、
如何にも、刊行された当時の
1982年と言う
バブル景気以前の日本を
象徴的に表している作品だと
思う。ロバート・キヨサキの
『金持ち父さん』シリーズが
日本に紹介されて7年以上だが、
21世紀になって不動産投資を
多くの日本人が当たり前の様に
遣っている。バブル期には、既に
普通のサラリーマンが、
ワンルームマンション投資をするのが
ブームに為っていたし。
其の意味では、「隔世の感」が
有り、ノスタルジックに読む事も
出来る。

タイトルでは「不自由」と書いたけれども、

Financial Freedom

の時代である。
5.0 荒ぶる羊
この「羊」はヘッセの描く荒野の「狼」だと思う。
日常とは別の次元に人を高めもすれば突き落しもするもの。
聖痕を与えるもの。
偉大な宗教開祖や革命家、凶悪な独裁者に共通するもの。
三島由紀夫や全共闘の学生達に憑依したもの。
「荒ぶる神」のようなもの。
「先生」の祖先はこのアイヌの羊飼い青年なのだろう。
5.0 ラストのジェイとのやり取りがとても好き
『羊をめぐる冒険』の下巻。
本作で、『僕と鼠』シリーズは完結となり、完結らしい展開を迎える。
ストーリー的には、起承転結のちょうど承あたりになる。
前巻で羊を探すことを余儀なくされた『僕』は、
耳専用のモデルをしているガールフレンドと北海道に来る。
手がかりは羊と山の映ったたった一枚の写真。
それだけ。
期限は一ヶ月。
見つけ出さない場合、『僕』は完全に失業することになる。

いわゆるムラカミ・ワールドと言われる
村上氏独自の世界観の原点とでも言うべき展開だ。
村上氏はなにか超常的な描写をしばしばするが
決してそれはファンタジーのような類のものではない。
もっと哲学的で、カフカ的なのだ。
そして本作は普通の本にあるべきものの一種の緊張感のようなものが
あえて意図的にそがれている気がする。
しかしそこで描かれる喪失感はなかなか重量感がある。
ゆったりと、しかし丁寧に描写は進行する。

個人的には、ラストのジェイとのやり取りがとても好きで感動的だった。
この無口な中国人は、キー・パーソンなのか、それとも単なるバーテンダーなのか、
よくわからないのである。
あまりしゃべらず、ただそこにいる存在であるのに、不思議と一番存在感がある。
どちらかというとハードボイルドなのだが、それとも少しちがうような・・・、
とりあえず涙が流れてきたので、★5つ。
5.0 再読するほどに味わいが出てくる作品です

 この「羊をめぐる冒険」では、「風の歌を聴け」、「1973年のピンボール」では詳しく描かれなかった、主人公「ぼく」と友人「鼠」の性格や特徴が詳細に書かれ、物語としても引き込まれる仕立てとなっています。

 まるで、音楽を聴くかのように、小説の言葉がはいってきます。

 羊探しの旅のなかで発見する、様々な出来事。それぞれが紡ぎあい小説を、深く味わいのあるものに仕立てています。

本の最新売り上げランキング - トップ10

1位 残り97%の脳の使い方【セミナーCD付】 ~人生を思い通りにする!「脳と心」を洗う2つの方法~
おすすめ度: 価格: ¥ 1,575  通常24時間以内に発送
2位 Re: [リプライ](DVD付) (エンターブレインムック) (エンターブレインムック)
おすすめ度: 価格: ¥ 2,625  近日発売 予約可
3位 ファミ通 マル得 コネクト!オン モンスターハンター フロンティア オンライン ハンティング・マニュアル (エンターブレインムック)
おすすめ度: 価格: ¥ 1,500  通常24時間以内に発送
4位 彩雲国物語  黒蝶は檻にとらわれる
おすすめ度: 価格: ¥ 540  近日発売 予約可
5位 つばさイズム
おすすめ度: 価格: ¥ 1,300  近日発売 予約可
6位 ミシュランガイド東京2009 日本語版
おすすめ度: 価格: ¥ 2,415  通常24時間以内に発送
7位 MUTUALITY:CLAMP works in CODE GEASS
おすすめ度: 価格: ¥ 1,995  近日発売 予約可
8位 細野真宏の数学嫌いでも「数学的思考力」が飛躍的に身に付く本!
おすすめ度: 価格: ¥ 1,260  通常24時間以内に発送
9位 アメリカ人の半分はニューヨークの場所を知らない (Bunshun Paperbacks)
おすすめ度: 価格: ¥ 1,050  通常24時間以内に発送
10位 「あ、安部礼司」脚本集season2
おすすめ度: 価格: ¥ 3,150  近日発売 予約可
こちらもおすすめです
羊をめぐる冒険〈上〉 (講談社文庫)
おすすめ度: 4.0
価格: ¥ 500
通常24時間以内に発送
1973年のピンボール (講談社文庫)
おすすめ度: 4.0
価格: ¥ 420
通常24時間以内に発送
ダンス・ダンス・ダンス〈下〉 (講談社文庫)
おすすめ度: 5.0
価格: ¥ 680
通常24時間以内に発送
ダンス・ダンス・ダンス〈上〉 (講談社文庫)
おすすめ度: 4.5
価格: ¥ 680
通常24時間以内に発送
風の歌を聴け (講談社文庫)
おすすめ度: 4.5
価格: ¥ 400
通常24時間以内に発送