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オルファクトグラム〈上〉 (講談社文庫)の商品レビュー 忘れられなかった物語
姉の殺害事件をきっかけに、後遺症で犬並みの嗅覚を持った 井上夢人の作り上げた匂いの世界
井上夢人著 『オルファクトグラム』を読んだ。全編『匂い』に満ち満ちている。 嗅覚
姉を殺した犯人に殴られ、目がさめた片桐稔は、異常な嗅覚を持つこととなった。犬のように僅かな臭いをかぎわけ、しかも、それを視覚的に(?)感じることができる。稔はその嗅覚を持って、失踪した同じバンドのメンバーと姉を殺した犯人を探そうと試みる。 一気に読めるほど面白かった!
上下巻揃うと結構な分量であるのだけど、共に勢いに乗って一晩で読み終わることができました。主人公は犯人に暴行を受け、意識を取り戻した時には犬以上の嗅覚を持つようになり、事件とのかかわりを深めていくのだけど、そのかかわり方や、鋭い嗅覚がもたらす世界観が興味深いです。事件解決のための推理ものではなく、どちらかというと物語としての展開が楽しめます。またなんとなく物悲しさが漂うような、そんなお話でした(といっても、イヤな感じの終わり方ではないですよ!)。 本の最新売り上げランキング - トップ10
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