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世界は密室でできている。―THE WORLD IS MADE OUT OF CLOSED ROOMS (講談社文庫)

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世界は密室でできている。―THE WORLD IS MADE OUT OF CLOSED ROOMS (講談社文庫)の商品レビュー

5.0 とかくこの世は密室だらけ、でも
「密室」がとてつもないキーワードで、これは単純にトリックの一種だとかいう話じゃありません。いや、もちろん探偵とかトリックとか色々あって楽しいんですけど、そうじゃない精神性としての閉塞感漂う「密室」。
地域の閉鎖性っていう「密室」だとか、家族の縛りっていう「密室」だとか、大人が子どもを守るみたいな名目で閉じ込めちゃう「密室」とか(しかもこういうのって実際よくある。地域の大人で子どもを見守ろうだとか。言い換えりゃ「監視」かもねっていう)。
そういうのをいかにブチ破って、いかに乗り越えるかって話でした。
友人が最初のほうの皮膚のブツブツのくだりで耐え切れなくて断念してましたが、ちょっとそれじゃあまりにもったいない気がする。
4.0 人生への希望を謳った物語〜世界は各自の個性でできている
テンポ良くたたみ掛けるような迫力ある文体が特徴の舞城氏にしては軽いタッチのライト・ノベル。中学生の主人公を中心とした、一風変わった知人達の様々な"閉じられた世界"と生きる希望を描いたもの。

題名通り、主人公と親友ルンババの回りで密室事件が連続して起きるのだが、密室の解決を主題にしたものではない。その解法は既存のトリックを羅列しただけである。だが、別に密室を茶化している訳ではない。密室は一種のメタファーであって、作中で主人公が次々と係りになる奇矯な登場人物達の言動の一部と言っても良い。作者は題名中の「密室」を「closed room」と表現しているが、こんな訳は聞いた事がない。普通は「locked room」とか「sealed room(古い)」だろう。つまり、作者は初めから密室事件に挑んだ訳ではなく、密室事件に関った人物の"閉ざされた心の空間"を描きたかったのだろう。事件に係る登場人物に関しては詳しく書けないのだが、警察とも特殊な関係を持っているルンババの異常な探偵能力と言い、語り手でもある主人公の極端な優柔不断さや許容力と言い、各自が独自の世界を持っている(デフォルメされてはいるが)。そうした異なった個性の集まりで世界はできている、と言うのが作者の主張であろう。見かけより、結構重い内容だ。また、主人公とルンババの友情物語としても読めるし、四コマ漫画に託した人生への希望を謳った物語としても読める。

ドンドン読み進められるノリの良い文体や遊び心満載の内容は表面的に楽しいが、実は深い所を漂っているんだなぁ、という感想。
5.0 読むたびに号泣する。非常に特別な小説です。
世界で一番好きな小説。
これを読んで舞城の大ファンになりました。

ラストのユキオのルンババの為の魂の叫びのシーンでは、いつも読むたびに号泣してしまいます。
この本はもう何回も読んでいるのに、それでもなお再読するたびにラストのシーンでうえぇぇっひっく…ふぅぅ、と号泣してしまうのです。
泣いた後は超スッキリ。爽快感でいっぱいになります。
一生大事にしていきたい特別な本です。
みなさん、是非周りの方々にこの本を勧めてみてください。
小説には読者を号泣させる力があるのだということを、この本という実例をもって世の中に知らしめましょう。
5.0 エログロ注意。
文章力、キャラの魅力、トリックの質、奇抜さ、どれを取っても一級品。
非常に読みやすいフランクな印象を与える 主人公の口語文で書かれてるため、
活字嫌いの人でもすいすい読めると思う。
ただし1P目からいきなり繰り広げられる グロい自殺の表現や、
全身に出来たじんましんの生理的嫌悪感を催す表現が 耐えられない人も多いかと。
あたしも途中で挫折しそうになった。 けどそれさえ越えれば密室のとりこになる。
ただ、奇抜すぎる展開や死因、 動機に目を瞑ることができれば、の話だが。
私は個人的にとても面白いと感じ、 珍しく何度でも読みたいと思える作品だったので 星を5つ差し上げたい。

ただしなぜルンババは12なのかというのは 謎にもならなかったと思うのだが。

惜しむらくはこの人はもう短編以外にまともなミステリものを書いてないということか。
そしてこの人の純文学は下品すぎて私は好みではない。
4.0 何事も一つ一つ順番に片付けなくてはならないのだ。
ルンババが可愛いいいいというのがまあ第一です。
煙か土か食い物ではあんなことになってしまいましたが…。

青春です、ミステリーは最早おかず状態。
推理小説として見れば点は下がりますが、
それ以外の部分が熱くてぐいぐい引き込まれます。
ルンババの超人ぶりとツバキ・エノキ(登場人物)がでかすぎて、
私にとっては主人公の空気っぷりが印象的です。
けれど主人公の最後の怒号は、ルンババじゃなくてもあれはキます。
この依存ギリギリの精神状態を描けるのは凄い。
あとギャグが良いですね!しつこいボケとツッコミはね、もう、仕方ない。

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