ようこそ amazlet.com へ! amazlet.com は Amazon.co.jp と連動したショッピング・サイトです。Amazon.co.jp だから安心・安全。 気に入った商品は ワンクリックで Amazon.co.jp のカートに追加することができます。
2002年の講談社ノベルスの文庫化。 猫丸先輩ものの短編が7つ収められている。このシリーズも4冊目ということで、かなり作風が固まってきた。それに応じて魅力も高まってきたようだ。読み手の側(私)が、どうやって楽しめば良いのか、わかってきたからかも知れないが。 本短編集での一押しは「失踪当時の肉球は」。もちろんヒラリー・ウォーの『失踪当時の服装は』のパロディ。その「作風」が巧妙にパロディ化されている。笑ってしまう。よく出来ている。謎はひどい。つまり、ミステリとしてではなく、パロディ化の手法そのものを楽しむのがコツだと思うのだ。いっそのこと、謎の部分もギャグにしてしまえばよいのに。
一風変わったおもしろさがあると思います. まず,主人公がなかなか姿を現しません. 短篇集なのでさまざまお話ごとにいろんな人が登場し, みなそれ相応に悩んだり困ったりしているわけですが, 前半部分はこれら被害者中心の視点でお話が進みます. で,中盤以降に偶然通りかかったりで姿を見せる活躍を見せます. 極端な話,そのまま主人公が登場しなかったとしても, ひとつのお話として完結してしまいそうな感じすらあります. また,タイトルが『推理』ではなく『推論』となっているように, 主人公は結果的に事件を解決するにまでは至りません. 「こういうことなんじゃない?」とひとつの『推論』を立てるだけです. 取り扱われる事件も人が死んだとかそういう血生臭いものはいっさいなく, 身の回りで起きた些細な疑問や,犯罪だとしてもちょっとしたものばかり. 最後もビシッと終わるのではなく,フェイドアウトしていくような感じです. それでも導き出される『推論』は「なるほど」とか「ほぉ」とうなるものばかり. よく考えれば強引だとか無茶な『推論』もないことはないですが, 上にあるように生々しいお話ではないので「それもありか」と思えます. ほのぼのとしたイラストも,主人公をはじめ作風によくマッチしていると思います.