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黒と茶の幻想 (下) (講談社文庫)の商品レビュー しんみりしました
こちらは、蒔生と節子の視点で語られる物語です。 物語、小説の価値を味わえる文句なしの秀作
エンターテイメントでありながらも、人物描写が素晴らしい。 ジャンルのわけられない小説
恩田陸という人の作品は、なんとジャンル分けしづらいことか。ミステリもあればファンタジーもあり、オカルトっぽいものもある。では、この作品はどのジャンルに属するか、と考えると、どのジャンルもふさわしくない気がする。食事をしながら、森を歩きながら、交わす会話。時折、過去を思い出す。ふとわいた疑問を口にして、他のメンバーがそれに応える。そんな調子で時が過ぎていく物語。 森をさまよう
恩田陸作品、夜のピクニックを読んで以来、このサイトで評価の高いものを片っ端から読んでます。これはぶ厚いけれど恩田作品の中では読みやすい部類だと思います(夜ピクなみに)。屋久島の湿度ベタベタな深い深い森を自分も一緒にさまよう気分になるのはいつもの恩田節ですが、「蛇行する川のほとり」や「麦の海に沈む果実」や「月の裏側」「ユージニア」のような作品に比べるとライトなんです。登場人物4人の会話が多用されてるので他作品のような重苦しさ(そこが良さでもあります)が薄まってるんです。恩田陸は夜ピクかこの作品から入るのがよろしいかと私は思います。映画にならないかな。利枝子は木村多江さん、彰彦は加藤雅也、蒔生は堺雅人…なんて想像しながら読んでました。 狂言回し
あの大学生は何だったのだろう?妙に気になるけれども、謎めいたままだ。額に汗した者だけが得られる高揚感が広がる文章は、一人一人の感情を収斂させていく。何かを得て島を後にしたとき、生きる希望がわいてきたのだと思う。 本の最新売り上げランキング - トップ10
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