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野中広務 差別と権力 (講談社文庫)の商品レビュー 麻生太郎への一言がしびれる
魚住昭の『権力』三部作のひとつ。ナベツネ、瀬島龍三、そしてこの人。野中もまた、前の二人と同様権力志向が強い人間であるが、どちらかといえば前の二人は弱者を無視してふみつぶしていくタイプである。基本的に、権力闘争というのは「上」を見ながら行われるゲームであって、そこで「下」のことを本当に考えている人というのは案外少ないのだろうし、権力者にはやっぱりナベツネみたいな人が多いんだろう。 同和利権と権力
野中広務についてのイメージは、部落の出身で人権擁護法案に賛成している、小泉政権では抵抗勢力扱いを受けていた、というくらいのもので、解放同盟のカネと暴力をバックにのし上がった権謀術数の政治家くらいの認識しかなかった。失脚後に週刊誌で、「同和利権の排除に命をかける」と発言していたのを見て目を疑ったが、断末魔の冗談かと思っていた。 日本政界における"野武士"、野中広務氏の人物像に迫る渾身のドキュメンタリー
これまでは、マスコミで報道されてきた『影の総理』・『抵抗勢力』としての野中氏しか知らなかったわけですが、本書を読んで野中氏に対するイメージが変わりました。町議員〜町長〜京都府議員〜京都府副知事〜国会議員へと政界の階段を一歩一歩登り、総裁の座を目前にしながらも身を引かざるを得なかった"野武士・野中氏"の姿を、淡々とした筆致で迫ります。"調停役(フィクサー)"としての野中氏の半生と共に、戦後日本の政治の"表と裏"が非常に良く分かります。(特に蜷川府政の裏側、「非自民連立」の追い込み、「自社さ」〜「自自公」の連立政権実現の裏側、「加藤の乱」鎮圧の経緯は読み応えアリ) 「本当にここまで書いてしまって良いの?」という内容の連続で、衝撃的でした。「政治の裏側で実は色々とあるのね」ということを知ってしまうと、今回(2007年9月)の安倍総理突然の辞任〜麻生氏立候補表明〜一夜にして福田氏優位〜福田総理誕生という政治の流れも、裏できっと色々とあったんだろうなぁ、と思ったりしましたね。(「情報戦」「取引」があったのかな...?) 野中広務がわかる
政治家野中広務、人間野中広務がよくわかる本です。地方政界から、権力の中枢まで、上り詰めたたたき上げの政治家の実像がわかります。特に、その出自と政治信条とがよくわかります。日本の政治の世界をかいま見るのにもとても良い本だと思います。硬い本ではありますが、とても読み応えがあり、面白い本です。 今の時期この本を読んで・・・
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