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ハゲタカ2(上) (講談社文庫)

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ハゲタカ2(上) (講談社文庫)の商品レビュー

3.0 ハゲタカ1より金融色薄れるかな
上巻だけを読んだ限りでは、ハゲタカ1で魅了された企業M&Aの駆け引きが失われ、サスペンス調になっててちょっと残念。でも、鷲津や柴野などおなじみキャラがそれぞれ個性的に活躍して下巻も読みたくなった。
5.0 読んでいてつい力が入る
 現実に素材を取り、数々起こった事件に一貫した一つの見方を提示している。 
 あえて言えば、ちょっと謀略史観的なところはあると思うが、それはそれでいいと思う。
 ストーリーの精緻さだけを見れば、ハゲタカ2は多少前作に劣るところはあると思うが、それでも第一級の書物である。
 上巻のターゲットは鈴紡、下巻は曙電機である。
 
 本書(「ハゲタカ」を含めて)を読むと、日本の企業に対する見方が一変する。
 ゾンビ企業とはよく言ったもので、不採算部門の整理ができず、人も切れず、何とか生きながらえるために、粉飾をする。
 銀行も倒れると処理ができないので、死なない算段だけはしておく。
 再投資が進まないから、イノベーションも進まず、生産性も改善されず閉塞感が漂う。
 こういう事情を知らないで気の毒なのは、当の会社の従業員である。
 一方、自浄作用が働かないで漂流していた日本企業に選択と集中を促し、資金を投入することで企業の持つ潜在的な能力を引き出し、リヴァイタライズさせるというハゲタカの役割の方がどうみても日本の成長という目で見ると合理的な主張であるように思え、その意味で鷲津の「日本を立て直す」ための行動には共感をせざるを得ない。

 「ハゲタカ」に続き、聞き慣れない言葉があちこちに出てくる。
 例えば、「FA(フィナンシャル・アドバイザー、アドバイスだけでなく、パートナー探し、資金調達、政治対応を行う)」、「LA(リーガル・アドバイザー)」、「CRO(ターンアラウンドの責任者)」、
 「ベアハッグ(買収を仕掛ける会社の取締役会に、取得条件を示して回答を迫ること)」、「レブロン基準(経営者が会社を売り渡そうと決めたら、最も高い価格の売り先に売る義務がある)」、「デッドマン・トリガー(逆買収。別名パックマン・ディフェンス)」とか。
 この辺をさりげに日常会話に忍び込ませれば、会話に知的な香りが漂うであろう。

 本書で、わくわくする、あるいは考えさせられる印象的なシーンは3つある。
 一つは、「チーム鷲津」の結成である。 プラザの報復によりホライズンを解任された鷲津の元に、ゴールドバーグを辞めたリン、 クーリッジを辞めたサム、ホライズンをやめた村上、前島など志を同じくする同志が結集する。
 二つは、アランの父が鷲津に「サムライ」について語ったシーンである。
 「サムライというのは死に場所を探すために生きることだと多くの人たちは勘違いしている。本当のサムライは、いつどこで死んでも悔いのないよう、どう生きるかを常に考えているのだ」と語る。 
 三つは、坂口安吾からの「新堕落論」からの引用で鷲津を表現するシーンである。
 「堕落者は常にそこからはみ出して、ただ一人、曠野を歩いていくのである。悪徳はつまらぬものであるけれども、孤独という通路は、神に通じる道であり、善人なおもて往生をとぐ、いわんや悪人をや、とはこの道だ」
 
 以上、何かと示唆に富む書物である。
3.0 極秘情報に頼らずストーリー展開できれば、もっと楽しめる。
○読み始めたきっかけ

 「ハゲタカ」が面白かったので、続けてこちらのUも読み始めました。経済小説は人間の機微と現実の社会
問題や法律なども一緒に勉強できて一石二鳥です。


○心に残る言葉

 重要な場面で、こんな情報どこから仕入れたの?!というところが何カ所かあります。そのときは決まって
鷲津が「ハゲタカは情報が全てです」と水戸黄門の印籠のような決め台詞を言います。何でも、この極秘情報
がストーリーを大きく左右し過ぎのような気がしました。難しいのでしょうが、どうやってその情報を仕入れ
たのか説明するか、ないしはそういった極秘情報を使わずにストーリー展開をしたほうが、もうすこししっく
りきます。なんでも極秘情報で形勢が逆転してしまうのはちょっと納得がいきませんでした。

 ハゲタカにくらべると他のレビュアーの方が指摘しているように、風呂敷が大きくなっているので、どうし
ても極秘情報をつかわないと話を展開できなかったのかもしれません。個人的には前作の方がリアリティがあ
って楽しめました。また、全般的にもう少し台詞を魅力的になればもっといいですね。筆者が新聞記者出身だ
からかもしれませんが、登場人物の台詞に今ひとつ魅力と切れがありません。それ以外はしっかりしているの
で残念です。

○どんな人に読んでもらいたいか。

 M&Aについて、ちょっぴり知りたい人や経済小説に興味がある人にお勧めです。
5.0 現代の「坊や哲」
ストーリーは面白く、「ハゲタカ1」を読んだ方は是非お読み下さい、と思います。
経済小説なので、背景ややや強引な展開を指摘する方がいますが、「小説」なので
私は気になりませんでした。知的好奇心をくすぐられつつ、面白く読めると思います。
主人公鷲津はこの時代のピカレスクヒーローなのかも知れません。
3.0 前作を読んだら、どうしても読んでしまう本
ハゲタカの続編

前作に比べて、物語性が強くなった。
日本独特の仕組みが前面に押し出されている

前作を読んだら、どうしても読んでしまう本

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