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逆ろうて候 (講談社文庫)の商品レビュー 晩年の描き方が残念
美濃の斎藤家で奉行を務めた日根野弘就の、織田信長との戦いからの後半生を題材とした作品です。 痛快、反骨、豪胆の武将、武辺、自ら野に下る豪胆の人生の先は?
織田信長が、尾張統一を遂げたのも束の間、息つく間もなく隣国、駿河・遠州・三河の三国を領する大大名、今川義元に攻め込まれる。調略、寝返りにより、気がつけば尾張の領地は三分の一に減っている。織田軍に対する今川軍は十倍。巨象と槍一本を手に持つ人間。あわや風前のともし火と消えかかる尾張勢。桶狭間山の前に広がる泥田(ぬかだ)を足を取られながら、眼前の敵を、今川軍本体の前衛隊と認識し、信長は、家臣の反対を聞かず正面突破を命じる。全軍、決死の覚悟で捨て身の、ぬかるむ泥田の中を敵陣に向かって総攻撃の檄。死ね、狂え!結果、今川軍本体、幔幕の吉元公の旗本、本陣へ肉薄する。 打倒信長を目指した武将の叛逆と挫折
■戦国時代。美濃の武将・日根野弘就(ひねのひろなり)は、織田信長に攻められて主君が降伏したことに反発。打倒信長を目標に、次々主を変えてゆく。だがそれは一族が転落することを意味した。大嫌いな信長は、ますます力をつけ大きくなってゆく。そして結局、弘就は食い詰めて信長の馬廻り衆として就職するに至る。それは屈辱だが、一族の為だった。1人の男の叛逆と挫折を描く。 ふさいちの感想
巨大化していく織田信長に対して、五千貫文の知行から百貫文へと50分の1の仕官へ転落した日根野備中守弘就が対照的に描かれている。中年になってから職を失い、巨大な権力に立ち向かうが、かなうことのない夢と現実のハザマにゆれ、家族との葛藤に悩む男の生き様を十分堪能できる。 この作品は、2003年09月講談社発行「浪々を選びて候」を改題・加筆したものです。 本の最新売り上げランキング - トップ10
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