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グランド・フィナーレ (講談社文庫)の商品レビュー 共感は抱かないけれどリアル。自分を投影できないけれど主人公の葛藤は刺さる。
昨年に比べあまり話題にならなかった第132回芥川賞受賞作。 芥川賞って何?
「グランド・フィナーレ」は、阿部和重の小説の中で、決して出来のいい部類の小説ではない。「インディヴィジュアル・プロジェクション」の方がはるかに完成度が高いし、デビュー作の「アメリカの夜」の方がずっと阿部らしい。「シンセミア」の方が小説としてはずっと面白い。全体、芥川賞、直木賞といったものは、どういった基準で選んでいるのか首を傾げるものが多い。横に並べて選んでいるのか。この作品を読んで物足りないと思った人は、前に挙げた小説を読むことを薦めます。 「文学」は彼に追いつけない
「文学が、ようやく阿部和重に追いついた」 映像から文学へ
『シンセミア』とか『ニッポニア・ニッポン』との関連で読むのも楽しい芥川賞受賞作。しかし、この人の作品はとにかく構成が凝っていて、それが本当にすばらしい。もちろん、ロリコン男の贖罪の話ではあるけれど、そんなことよりも、1から2への展開がすごい。とりあえず、それを映像から文学へと考えられます。 ナボコフが高橋留美子に出逢う時
ストーリーは、主人公が重度ロリコンかつ二次元依存症という以外ほとんど漫画チック。まるで高橋留美子の短編のような、、、「わたし」は娘も仕事も失ったダメ男。生きる意欲さえなくして戻った故郷の町で出会った複雑な背景を持つ2人の美少女。「わたし」は自らの贖罪と再生を賭け美少女を助けようとする、、、というわけで何とも阿部和重っぽくない、かつ普通「文学」ではまず採用されないストーリーです。 本の最新売り上げランキング - トップ10
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