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冷たい校舎の時は止まる(下) (講談社文庫)

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冷たい校舎の時は止まる(下) (講談社文庫)の商品レビュー

4.0 前半と比べて、ですが。
途中からまさか・・と思って恐れていたダメパターンの展開ではなかったが、まぁ予想通り。
というか、ほぼ予想そのまま。



唯一見抜けなかったのは男子生徒と教師のくだり。
なるほどね。ま、感動はしないけど。


この下巻の長さで十分ではと思う。
そうしたらもう少し、楽しめただろう。

あたしにとってはこのながーい長い上下巻は、登場人物を嫌いになるには十分の長さだった。
展開の早くなった下巻は少し点数アップ。
そうして、やや矛盾は感じるけれど自我の分裂のくだりに、★1つ追加。

ファンタジー性と高校生のラブコメに、スティーブンキングを少したらした小説だったというのが感想。
とにかく軽いので、疲れていても読める点、時間つぶしにはよいのでは。
5.0 24歳の処女作とは思えない完成度
「凍りのくじら」があまりに素晴らしかったので、辻村さんの作品を順番にと思いこの作品を。
途中までの印象はバイオハザードのような閉塞感。上巻を読み終わった後で、ここまで話しに片がついて、まだまるまる下巻が残っている。途中で本を閉じて寝てしまうと、嫌な夢を見そうなそんな印象。かといって残りを一気に読むには中身が重過ぎる。そんなジレンマ。
長い小説は大好きだし、先の読めない展開は少しも退屈させないけれど、こうも緊張感が続くと少々疲れるかもしれない。登場人物8人の過去が各章でひとつひとつ明かされていくという展開なのだが、8人誰も進学校の生徒会関係者で、何かのトラウマを抱えるできる子という共通点があるだけに、キャラもかぶるところがあるのが否めない。しかし一人だけ違った印象の○○さんのお話になって急にトーンが明るくなる。これが下巻の半ばくらい。これが読むほうにとっては大きな救いとなり、物語的にも結末への伏線の一つとなって、大団円となだれ込む。作者の名前と、登場人物の一人の名前が一致していることについて、違和感を感じているコメントもあるが、少なくとも本作に関しては、作品の伏線の一つとして読めると思う。謎解きが終わってからのエピローグは少々長すぎな印象だけれど、これは処女作品に対する作者の思い入れの深さを表しているのだろうし、素直に最後までつきあおう。
読みながら「何か変だなあ」と感じていたところは、謎ときですべて解決する。そういう意味で伏線の張り方は本当に見事だし、アイディアをこれだけの長編の作品として破綻なく完成させた作者の力量には舌を巻く。読み終わっての読後感は、村上春樹の「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」に近いものがある。メタフィクション的なところは、フィクションの意味を考え続けた人の作品だなあと感じさせられる。
4.0 結末
結末じゃなくて過程が長かったけど良かった。読んでいる時は長いとしか思わなかったけど、今思うと雪の中の校舎を、文化祭の場面を思い起こせる。
1人1人の章で仲間がどんどん消えていくのも誰がやっているのかもわかってるんだけど読み進めて、文化祭へと集結していくのを見守った。
2.0 居心地の悪い話。
読み終わると、ちょっとひとりひとりに対してくどい印象があった。
もう少し短く出来なかったのかなと少し思う。
最後の方はお約束とおりという展開。
でも悪くない。
トータルすると楽しめた。

でも私はこの本を高く評価出来ない。
メインヒロインの名前がなぜ作者と同じなのか、その理由はなかった。
そこがとても居心地悪い。
もっと言えば薄気味悪い。
脇役とか、観察者的な立場の人間が作者と同じ名前なら何も思わなかっただろう。
わざわざ主役にというのが何故か嫌だった。
我ながら妙な事に拘ると思うが、そこがいただけない。
結局作者は何をしたかったのだろうか。
それは今も判らない。
5.0 怖さと切なさと
 上巻同様、600ページ近いページ数に良くも悪くも圧倒されてしまいます。上巻で
投げ出さない方たちが手に取るのですから、きっと最後まで行き着くことと思いますが…。

 終幕に向かって物語が加速度的に展開されていくので、閉塞感漂う上巻で息苦しい思い
をした読者を一気に解放してくれます。もっとも下巻も中盤までは上巻までと同じような
展開が繰り返されますので、そこまで我慢できれるかが勝負。

 終幕は高校時代を経験した者なら皆、ふと昔を思い返させるようなそんな切なさが
あります。小説としての完成度はいまいち(デビュー作ですから…)ですが、読ませる
作品であったことは確か。

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