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モテたい理由 (講談社現代新書)

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モテたい理由 (講談社現代新書)の商品レビュー

4.0 論旨は荒削りだけど
内容としては小倉千加子さんなんかが
「結婚の条件」とかで言っていることとあまり変わらないです。
もうちょっと過激にしたような感じ。

かなり直感的(?)な物言いで、センセーショナルなだけという気もするけれど、
ぶっちゃけた本音が聞けてこれはこれで面白い。

新書で社会評論を読むつもりでなくて、最近の潮流に愚痴るエッセイを読むんだと考えれば、
読み物としてはけっこう楽しく読めると思う。

著者に影響されて絶望的な気分になる人もいるのかもしれないけど。

ただ、冒頭と末尾の、戦争について語った(?)部分は独走しすぎの気がする。
カトリーヌ・アルレーが何だったかの小説で、
「先の大戦でいい男は全員死んでしまったのではないか」といっていたが、そういうことか?
3.0 その理由は経済価値
市場価値をあげたいから。高値で売り抜けたいから。高い相手と付き合いたいから。

モテはマーケットの論理です。と言い切る著者。結局はみんな「お金教の信者」だと。

男も女もこの市場価値に振り回され脅迫され誰も最後は幸せになれないんじゃないか。と考えてしまいます。

求められなければ生きている意味がないのであろうか。誰かに求められることに脅迫されているこのモテ市場は本当にいいものなのだろうか。他者が自分をどう思うかなんて他人が考えることだから他人事じゃねーかと思うが割り切れてしまう人は少ないでしょう。

「モテ」に内的な幸福や満足があるのだろうか。すべて他人が自分の価値を値踏みされ続ける恋愛至上において全ての人が永遠に脅かされる。そんな本です。

ラストは終戦と敗戦について書かれていてまだこの国には未処理の問題があるぞと書かれています。モテもいいけどもっとケリつけなきゃいけない問題があるんじゃね?という事でしょうか。国に於いても人に於いても。

ハイパーインフレが懸念される昨今。また価値観を大きく変えていくのでしょうこの国は。お金の価値が下がり続ける世の中になってしまったらイコンである「お金」の存在も揺らいでしまいます。

変化に弱い男と書かれています。裏を返せば男はいつの時代も変わってこなかった。時代問わず男は男。これは男にとって希望ではないでしょうか。変化にビビらなくて良い。だって開き直ればいいのだから。どう生きるかは自分で決めろ。男はいつの時代もこれでいいのかもしれません。

女にも時代の変化にもあまり戸惑ったりビビらなくてもいいのかも。だって男だから。これからも男でしかないから。俺は俺だい!で生きたいものです。
3.0 斎藤美奈子とか酒井順子
赤坂真理って私は作家として知っていたのですが、
こういうお仕事もするんですね。
著書を今まで読んだことがないので
作風などはよく分かりませんが。

ところで。
この新書ですが、斎藤美奈子か酒井順子みたいな
そういった印象を受けました。
いろいろなレビューがあって、
「疲れた」とか「新鮮」とか「面白い」などありましたが、
私は「食傷気味」という感じでしょうか?

ところどころ読む分には面白いけれど、
1冊全部これというのはつらい。
JJとかお金持ち(およびお金持ち男性をターゲットとする)
女性向けのゴルフ雑誌などをぶった切りながら
話を進めていて、最初こそ「お、小気味よい、面白い!」なんて
思ったけれど、進むにつれて、
「もう、いいです、おなかいっぱいです、飽きました」という
感じでいっぱいでした。

女性のえげつなさとか計算高さとか女性ファッション誌の馬鹿らしさなど
お金払ってまで知りたくない、というのが
私の偽らざる気持ちです。
なので、星3つ。
4.0 赤坂真理がチャタレイ夫人みたいに感じられたりもする
 冒頭に「古今東西、男の価値を究極的に担保してきたのは戦争だった」、「社会が戦争を『考えてもいけない』禁止原理主義をとれば、男の価値は下落していく」(p8)と、ハッキリ書かれている。それから終章では、日本がそうなった理由をアメリカに戦争で負け、洗脳され、植民地になったからだと示唆している。要するに、日本の男どもは、戦争に負けて腑抜けになった、と。すると話は、腑抜け男どもが仕切る社会で女はどう生きるか、という問題なのか?
 著者は女性誌をいろいろ分析するし、「カレ友クラクラ作戦」(p35〜)の場合みたいにツッコミを入れないでもないのだが、むしろ、「私が今のマスメディア状況を見て思うのは『包囲戦』のようだということだ。(中略)圧倒的な物量で『包囲』されたときは、戦うことも逃げることもできない。無力にへたりこむ、それだけ」(p207)というような諦念の方が、強い。腑抜け社会で、女どもも一緒になって腐れている、そういう観察だ。
 でもね、日本だけが植民地ってワケでも、日本の男だけが腑抜けってワケでもないし、日本の女だけが腐れているワケでもないと思うのですよ(パリス・ヒルトンって、日本人じゃないしね)。著者は現代日本社会論に持って行こうとしつつ、話がそんなに簡単じゃないことに気づいたんだと思う。だから終章があるワケで、日本の中学に適応できず、たぶん80年直前に米国の高校に留学させられ、でも1年で戻ってきて日本の私立に編入し、しかし1年生をダブって…著者が慶応大に入ったのは、多分80年代半ば。在学中にバブル期を迎えるという、そういう個人史が、この本の視点に濃厚な影を落としているのだと思う。
 だからこれは、日本社会の物語ではなく、赤坂真理の物語として読まれるべき本なんだな。そう読むと、かなり楽しめる。
1.0 女なら女がわかるのか??
多くの方が既に述べているようにエッセイであって、何かの主張を論じているのではない。出てくるのは著者の信念であって、それ以上のものではない。新書もこういう形態になるモンだと、よく確かめもせずに買ったことに後悔。

「女とは・・・である。女の私がいうのだから間違いない。」
とはいうものの、あまりにナイーブなというか謙虚さの見当たらない信念である。
私は男だが、男の一般的な性質を述べることなどできはしない。

「モテ」という言葉が近年社会のスローガン化され・・・というのは日本語の質としてもどうかと思うが、これも単なる信念としか思えない。

信念であっても断定口調で述べられると私のように人生経験の少ない人間はひるんでしまうので、そのような人は読まない方が良いと思う。
私の知っている講談社現代新書はカバーに意匠をこらした内容の厚いものであったはずなのに、いつの間にか単純なカバーの薄い内容になってしまったのかと。

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