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1〜4巻はとても面白く読めた。5〜8巻はやや試合が長く感じた。 カネやコネによるエースピッチャーというのは、これまで敵役の設定だったが、 その立場におかれて悩む者が主人公というのが、まず新しい。 しかし現実には、これはありそうな話である。 さらにこの主人公は、 周りからへぼピー、ひいきと言われ、それが内面化してしまって自信を喪失するが、 (このへん少女マンガっぽい) それでも投げるのが好きなのでマウンドを降りたくないと頑固に主張する。 (このへんは少年漫画っぽい) このへんが実にうまくできている。 全体にサインに忠実で、バントを多用するなど、 いわゆる野村監督・森監督の野球スタイルで、 これは従来の少年マンガではやはり敵役の戦術だったように思われるが、 このマンガでは敵味方を問わず、すべてこのスタイルになっている。 また、気合で打つ、といったものは後景に退け、 心理学や生理学などを駆使したメンタル面の解説が多いなど、 都会的に洗練された感じもするのだが、 それでも全体ではスポ根マンガの王道路線を歩んでいる。 作者が女性であるためか、身体感覚、皮膚感覚にあふれており、 ピッチャーとキャッチャーの信頼関係が、恋愛関係のように描かれている。 BL的要素があって受入れがたいという人もいるが、 それはこのあたりを指すものと思われる。 しかしこれをBLとくくって敬遠するのは、このマンガを過小評価することになる。 そもそもBLはBLしかやっておらず、中身のないものがほとんどだが、 これはれっきとした野球マンガなのである。 手を繋いで瞑想するシーンは、むしろその身体感覚・皮膚感覚の表現に注目すべきだろう。 登場人物の心臓の音が聞こえてきそうなマンガである。
雨のなかの過酷な接戦にとうとう決着が。 主将といってこの人ほど主将に相応しい選手も居ないだろう桐青の正捕手河合。 彼のおかげでエースになれたとつぶやく投手高瀬との絶対的な信頼関係が胸をうちます。 温厚冷静かつ崩れることのない強いマインドをもったこの主将が最後に号泣するシーンはこの漫画の名場面のひとつでしょう。 田島の最終打席、高瀬のシンカー攻略は、やっぱりこのキャラクターにだけ許されるプレイですよね。この能力が今後西浦のいわゆるうまい選手たちを当たり前では許されない異次元にひきこんでいくんだろうなあと。 天真爛漫な「野球の子」田島が、ライバルやチームのあり方をどう思っているのか、もっと聞きたいですね。今後の試練のなかで語られていくのでしょう。なんにしても先が楽しみです。
ここまでのめりこんだ漫画ってないかもしれません。 特に最後の9回裏の桐青の攻撃、一人一人勝つ為に必死に打ったり、守ったり、 最後までどちらが勝ってもまったく可笑しくない試合でした。 正直わたしはありえないと分かっていてもどちらにも負けてほしくありませんでした。 試合終了後、うなだれる桐青の選手たちの気持ちを考えたら自然に涙が出ていました。 この作者の方は本当に心理描写がうまいなと思います。
この巻でついに桐青戦が決着!最後まで本当に目が話せない勝負でした!! この試合で一番輝いてたのはやっぱり田島ですね!9回の最後の攻撃に田島が売った時は本当に感動しました!(正直あんな技は不可能ですが…)バカだけど野球に関してバッティング、洞察力がズバ抜けていてチームになくてはならない存在だと改めてこの試合を通じて実感しました。 今更ながら野球だけではないですが、スポーツには勝ち負けというものがあって今回辛くも負けてしまった桐青チームの泣く姿を見た時は思わず涙が出てしまいました…。これから桐青の分も西浦はホントに頑張ってほしいです!次巻も期待してます!!
面白かった。 野球漫画にハマルなんて、何年ぶりだろう? 「ドカベン」に始まり、「一球さん」「球道くん」等々いわゆる水島漫画に一通りハマって、「キャプテン」「プレイボール」といって、それからしばらく波は来なかったのに。 この漫画は、『野球』漫画としては少し「?」だと思うけど、内容はものすっごく面白いです。 野球そのものプラス現代野球少年事情誌みたいな…、あ、いや、主人公みたいな子がそうそういるとは思えないけど。 読んで損はないと思いますっ。