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働きマン (1) (モーニングKC (999))

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働きマン (1) (モーニングKC (999))の商品レビュー

4.0 働くのは好きか
仕事に注ぐ情熱が大きい程、自分の職業が抱える根源的な矛盾に直面した際に抱く苦悩も大きいのではないか。そんな、多くの働く人間が抱える葛藤が描かれた作品。登場人物を、それぞれの職業意識の在り方という切り口で見せる手法には力強さがある。主人公の松方もいい。男だろうと女だろうと、仕事に情熱を持っている人間はかっこよい。強いて言うなら、男性キャラクターの表情にもう少し工夫があっていい気がするが、人間の芯を捉えようとする気持ちは絵から伝わる。

だが、「働く」という本来普遍的であるべきテーマを扱っていながら、この作品は強い排他性を帯びている。働くこと、金を稼ぐ事の先に、自分の将来を建設的に描くことが困難な人間が増え過ぎたのではないか。こうした人々の日常はすっかり蚊帳の外に置かれている。現代を生きる人々の姿を捉えきれていない歯痒さを作者も感じているのではないか。後に登場する元スーパー食肉担当の男のエピソードは、試行錯誤の跡のようにも思える。

モーニングでの連載がストップして久しいが、続きを期待している。絵は綺麗なので、もう少し画面が見易く整理されればいいなと思う。
4.0 年収1500マンの編集部がモデルです
年収が1500万超の週刊誌の編集部がモデルだそうです。後の展開で、激務に耐え切れず、最初に抱いた志も得られず、締め切りを抱えたまま失踪してしまう若いフリーライターを主人公が叱責する場面が出てきますが、主人公より、貧乏なフリーライターに共感してしまうのは、私が負け組み根性の持ち主だからでしょうか?この漫画の主人公が派遣会社のPRキャラクターになっていたのは、笑わせてくれました。作品としては面白かったので星4つです。
4.0 面白い!
一時期話題になった「働きマン」ということで、何気なく読んでみたら、何とも面白い!
活力溢れる主人公、それをとりまく個性溢れた人間達の、それぞれの働き方が描写されてます。
漫画としては面白いですが、現実としてはやっぱり「ありえねー」的な部分はありそうですね。
主人公みたいに働きまくる人に会ってみたいです。
4.0 これは日本発のシゴト実存主義のビジネスマンガでは
==良かったところ==
視点がユニークだと思う。課長島耕作などの多くのビジネスマンガでは基本的な構成が既に確立されていて、だいたい、問題発生(取引先をライバル社にとられたなど)、機転とアイデア、問題解決という流れ になっている。そのゴールはふつう極めてプラクティカルで、会社にいくら貢献したかとか、同僚よりいかに早く上まで出世するかとか、いかに知り合った美女たちとセックスするかなどというものである。

ところが安野モヨコの働きマンではこの定石を全く無視する。「私の人生にとって仕事とは何なのか、仕事とは人生の一部分なのか、全体なのか」というお金(キャピタリズム)や出世を超越した所にある実存主義的なものがテーマになっている。第一巻ででてくる問題は、仕事に打ち込むほど彼氏と離れていジレンマ、芸能人のスキャンダルのようなゲスな仕事も誰かがやらなくてはいけない現実、仕事より私生活を優先 する同僚に対する憤慨、やっととってきた夢の仕事を他人にやる上司の理不尽、、かわいい女のことしてうまく世渡りする同僚に対する軽蔑と嫉妬、など、どんな優れた「アイデア」でも 根本的に解決不可能なものである。

ここに主人公の松方弘子が苦悩するのは、仕事とは「人がいやがることをやることの代償に報酬をもらうシステムである。」という「仕事=便所掃除論」ともいえるキャピタリズム創設以来の本質を受け入れることを拒絶していることに原因があると思う。弘子が求める理想は「仕事は自分を幸せにし他人も同時幸せにするべきものではないか」というマルクスが150 年前に提示したものと同じである。これが2004年の日本で再び新鮮に見えるのは、それが社会動物である人間の根本的な欲求であり、お金を追及した極限であったバブル後の大不況への失望が我々にあるからだと思う。と少し難しく書いたが、ほぼ数ページに1回でてくるおしゃれなユーモアなせりふが楽しい(「何もいわずにだす。セックスの傾向が見えるぜ」とか)。あと、安野モヨコの絵が下手という人が多いが、私はデスノートのような「アニメ絵」とは違う魅力がある思う。狭い編集室の風景が単調にならないようにカメラアングルが下からとか上からとか工夫してあったり、登場事物の服が毎回違っておしゃれだし。

==悪かったところ==
ひとつは第一巻の第一話を超えるパワーのある話が少ないこと(特に3巻以降)。二つ目は著者が現実の雑誌に取材をしたわりには、でてくる現場が素人でも想像できる範囲でリアリティーにかけること。「へえー。週刊誌ってそうやって作るんだ」というような舞台裏をみることがない。三つ目は作者が女性のせいか、上司や同僚の男性がモデルのようにりカッコよぎるような気もする。現実には90%の人間の仕事の悩みは上司関連のはずだが。どう見てもものすごく恵まれた職場で、あまり弘子に感情移入できない。
4.0 遅ればせながら読んでみた
 発行部数60万部の週刊誌の編集者として仕事に魅力を感じておおいに働く28歳の女性の話である。
 社会人の眼で見ると状況設定には正直食い足りないが、周りに、自らを「働きマン」になぞらえる女性も相当現れてきたので、結構、潜在的に女性の働き方に影響を与えているのであろう。
 「踏み越えず」、「適度に」、「余裕を持って」という大人な態度の編集者と、「急いでないのに駆け込み乗車する」タイプの熱い!主人公の微妙な心理的な葛藤なんかが自分的には、逆に笑える。
 あと、こうやって週刊誌って作られているんだ的にもおもしろい。

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