望みと対価
この巻と第四巻が私は特に好きです。
この巻では真ん中のお話…ある教育実習生が手にした『猿の手』のお話に惹かれました。 侑子さんのお店は「人の望みをかなえる」お店です。しかしそのためには、それにみあった「対価」が必要です。
この『猿の手』も望みをかなえてくれる、一見すると魔法のようなものですが、やはり対価が必要です。この教育実習生も、知らず知らずの内に対価を払っているのです。
この世界に無償で望みをかなえてくれるものなど在りません。いるのは侑子さんやこの猿の手のような仲介人だけです。望みは叶えるものではなく、心においておき、支えとすべきものなのかもしれません。
3部作
1こっくりさん(エンジェルさん)の話
2自分を過信する女性
3おでんやさんとほのぼの系(?)からシリアス系まで幅広いお話がよめます。
この巻でどの話も完結します(ホリックは今の所どの巻も完結ですが。)
CLAMP独特の世界
今までCLAMPがやってきたことの、総まとめ。そんな感じのする作品だと思います。
特に、『カードキャプターさくら』からの繋がりが大きい。
実は、侑子さんの「この世に『偶然』はない」という言葉は、『カードキャプターさくら』の劇場版で、既に出てきます。(『xxxHOLiC』は、この作品の後の話に当たるそうです)
その頃から構想を練っていたのかも…?他にも膨大な裏設定が見え隠れしていて、「次は何が出てくるか」とドキドキしますよ。
今回は、『ヒトの思い(心)の恐ろしさ』を見せつけられます。
ヒトは、ヒトでしかあり得ない。
それ以外のモノになど、なり得ない。
無責任な思いを抱いた『結果』、自分の力以上のモノを望んだときの、その『対価』…アナタの目で、お確かめください。
ちなみに。
最後の話の『狐のおでん』。
あれは読むと、おでんが食べたくなります(笑)