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ZOOKEEPER 1 (イブニングKC)

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ZOOKEEPER 1 (イブニングKC)の商品レビュー

4.0 人間と動物の在り方を問う良作
動物園の新米飼育員と動物の触れ合いを描いた「ほのぼの漫画」かと思いきや、さにあらず。変に動物を擬人化する事もなく、人間と動物、どちらか一方の視点に偏る事もなく、動物と人間の関係性や、自然と文明の在り方などをテーマに描いた、意外なまでにシビアな作品。

かと言って、説教臭い話や理想論的な話という訳ではなく、あくまで主人公の視点に感情移入しつつ、人間と動物の在り方を冷徹に問うシナリオ作りになっている。

特に「何故、コアラは人気がある看板動物なのに、観客の滞在時間が短いのか」という動物園の経営問題から、コアラの生態を考え、そこに人間本位の考え方と動物園のあり方が問われる事になるというシナリオ作りには感心した。

また主人公の「温度を視認できる」という特殊能力をちゃんと作品の中で有機的に絡ませていく使い方も上手い。動物園の園長も外見とは違い一筋縄では行かない人物であり、主人公を動かす的確なアドバイザーであると共に、動物と人間の在り方を読者に問う作者の代弁者でもある。

あえて難点を言えば、絵柄には好き嫌いが出るかも。この作品が作者のデビュー作だからなのか、技術面はあまり高いとは言えず、個性と言うにはかなり線描が雑に見える部分が多く(特に背景や効果線の描き方が雑)、絵柄に関してはあまり良い印象が持てなかった。もう少し丁寧に描いて欲しいところ。

ただ先述したように、動物園経営を通して、人間と動物の共存共栄や、文明とは何か、自然とは何か、と言ったような哲学的な問題提起に至るまで考えさせられるシナリオは非常に質が高い。その点では小中学校などで授業の教材として使われても良いくらい。

テーマが重いだけに気軽に楽しむタイプの作品ではないが、一読する価値はアリ。
4.0 刺激的。
レビューも出揃っているので屋上屋を架すことにしかならないが、非常に優れていると思う。
動物園といえば例の成功譚、という脊椎反射になりがちな昨今、何も考えていないわれわれを叱咤する力作である。
人間にとって動物とは何なのかという根本的な問いへ、現代の動物園を通して挑戦していくという姿勢は大変好ましい。

加えて、主人公の特殊能力をかくのごとく設定したのは、驚嘆し、興奮を覚えた。
主人公の「頭痛」を、ただ情報量が多いから、という陳腐な理由に還元してはならないはずだ。
じっと人間を「見る」、しかも人間をも極めて動物的な次元に引き戻すように見る、というこの優れた補助線を活かしきれば、さらによくなるだろう。

以上のように優れた作品ではあるが、エピソードの出来不出来の差はそれなりに激しいので、読者には一編で見切りをつけないでいただきたいと思う。
ともかく、「成功例」とか「ペットブームの陰」といったありきたりな切り口双方から距離をとり続けて、安易な「社会派」に陥らないでいて欲しいと願うばかりである。
4.0 人間だって動物だ
面白いわぁ。
絵は正直、今時でない。
ペンタッチやトーンの使いどころや、表情の作り方は結構独特。

主人公は温度を見る、という特殊な能力を持っているものの、話はそれを中心に据えて作られたりはしておらず、
動物園と、そこに住まう動物、関わる人々を描いており、カテゴリーするならば「職業もの」になるだろう。
主人公が転々と担当することになる動物たちの姿、特徴等もしっかりと描かれているが、
その飼育を担当するプロフェッショナルな人々の描写もとても面白い。
特筆すべきはやはり、園長。
この人は黒い。とてつもなく黒い。
しかし誰よりも深く、動物園という存在を見つめており、その言葉は価値観を大きく、抉る。

だが、この漫画自体は、安易に結論を押し付けはしないようになっている。
ストーリーは動物たちに纏わる一つ一つの出来事と、それに触れ、行動していく主人公の姿を描く。
この作品としての結論は、これからも描かれていくのだろうが、この一巻でも十分、さまざまなことを考えさせられるのには十分。
面白いなあ。これからも楽しみ。

ところで園長、左手の薬指に指輪してるんだね
あの人食い熊の奥さんってどんな人なんだろ…(連載では出てるのかなあ)
5.0 動物を取り巻く環境を描いた良作
名前を見かけたこともなかったし、おそらくそんなにキャリアのない漫画家さんだと思うのですが、「上手い」と言うのが第一印象。一話目のチンパンジーの話から考えさせられます。

主人公が特殊能力の持ち主(温度を視認出来る)だと言うのは、漫画では良くある手法ですが、それをメインにするのではなくて、あくまで動物を取り巻く環境、ひいては人間社会について正面から扱おうという姿勢が感じられて、好感が持てます。
動物に関する知識もなるほどと思うものが多いですし。読んでいて、玉井雪雄のIWAMALを思い出しました。

登場人物では、動物園の園長が非常に曲者と言うか、作者は、園長に自分の言いたい事を言わせている感じなのかな。とにかく、吐く一言一言が重い。

二巻収録分(イブニングで連載中)も、一巻と同じように結構重い内容を正面から扱ってますし、これからも注目したい漫画の一つです。
4.0 「ZOOKEEPER 1」レビュー
イブニング連載中

「温度」を視認できる能力を持つ動物園飼育員、
主人公の楠野香也が勤務する動物園を舞台とし、飼育員たちが
その担当する動物の抱える問題と真摯に向かい合い格闘し奮戦して
解決していく様を画く物語
 今まで読んだことないジャンルでアニチク(動物薀蓄)が
盛り込まれていてグイグイ引きこまれます、面白い!
園長の曲者キャラがまたいいスパイスになってます。

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