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評伝シャア・アズナブル 《赤い彗星》の軌跡 下巻 (KCピ-ス)の商品レビュー グリプス戦役を紐解く良書
●前にも述べましたがあの複雑なグリプス戦役の概要を知るにはとても良い本です。終局におけるさまざまな拠点の争奪戦と破壊、内紛の勃発、子供の頃は訳わかりませんでした。その手助けとして年表も脚注も星図等の簡潔で要領を得たイラストもあり非常に充実しています。そして本文の記述自体も人物描写のみではなくストーリーの要所要所の解説をないがしろにしていないので非常に分かりやすかったです。ネットにもガンダム情報は溢れていますがストーリーの概要を手短に知るサイトは稀です。また文字情報に偏り舞台の位置関係まで把握できる視覚情報を揃えている作者となるとさらに少なくほとんど0です。●あとガンダムって意外と地球にいるときの話多いんですね。特にゼータなんですけど。宇宙と行ったり来たりしているのが面白かったです。●ストーリーは分かるのですがシャアに関してはやはり不可解なわだかまりしか残りませんでした。ただアクシズ出奔に関する解説が前巻に引き続き本書でも若干補足されていました。これを読んで前よりはなんとなく彼の気持ちが理解できたような気がします。もっと感情的で本人の価値観に根差す理由なんですね。その気持ちは理解できますがだったらあんなに危険視したハマーンに後々まで行動の自由を制約すべく一切のはかりごとを巡らせなかったのは完全に間抜けですね。一刻も早くアクシズを出たい息が詰まりそうな気持ちは理解できますが彼女へ向けてたくさん抗争・内紛の火種をばら撒いてくるべきでした。グレミー=トトを早々に焚き付けてその気にさせてから離脱すればハマーンの躍進なんてまったく芽がなかったでしょう。とにかくアクシズが嫌なら嫌なりに後のことを考えてたくさんトラップを仕掛けてくるべきでした。●やはりシャアの記述中心ですのでカミーユやブライト等はかなり言及が少なめです。それよりさらにサブの登場人物に関してシロッコやハマーンを除いては何も期待しないでください。ただレコア=ロンドに関しては他より念入りに解説しています。●強化人間に関してシャアはあまり深い見解を持ってないようです。とにかく色々な悲劇の元になる彼らですがシャアはほとんど意に介していないのが意外でした。戦術的な使い勝手の良さが他の害を上回ってお手軽な感覚しかないみたいだしそれからどんな手段であれニュータイプに開眼する分には全肯定のようです。もうちょっと葛藤があっても良さそうなのに。それからシリーズがあとになるにつれて強化人間の副作用が弱まっている気がするのですが何か一言説明して欲しかったです。●ガンダムというのは少年少女が相当犠牲になっていますがこれに出てくる大人がほとんどそれを気にしていないのがすごく私には不誠実に映ります。この本の作者もあまりそのあたりには踏み込みたくないようです。やはりここを突っ込まないと真の評伝にはならないと私は考えます。あえて無自覚に己を置いているのでしょうか。●第一次ネオジオン戦争時のシャアは何をしていたのかつまりダブルゼータから逆襲のシャアまでの時代です。これもほとんど言及ありませんでした。ちょっと期待していたのですが何も書いてないです。ミネバの養育係とか。それからネオジオンの戦力としてハマーン指揮下とシャア指揮下における構成員の同質性・継続性についてこの辺も若干説明がが甘いというかほとんど具体的な説明はありません。いまいち分かりませんでした。ただ旧ネオジオンの中核はかなりの被害を受けたようです。●ニュータイプでもなぜ構想力や展望を描ける人と単なる卓絶したパイロットで終わる人間という違いが生じるのかこのあたりも何か一言欲しかったです。単なる知性の問題だとニュータイプって運動神経とか勘が凄いだけってことになりますね。認知の広がりはなぜ時代を作る才にはつながらないのでしょう、ジュドーとか。●二流と一流はちょっとあまりにもな喩えですね。自分としては超一流と一流くらいの違いだと思いますが。 一流の見識と二流の才能
リアルタイムで見ていた頃、正直「Zガンダム」と「逆襲のシャア」でのシャアはよくわからなかった。中途半端とい だからシャアに魅かれたのか
小さい頃、シャアはとてもカッコイイ存在だった。 赤い彗星の伝記、ここに完結
評伝というよりは架空の人物の伝記というべきこの本、しかし実在する人物の凡百な人生よりも シャアの苦悩を理解するにはコレ
「Z」から「逆シャア」とシャアにとって苦悩の連続の時代を下巻は描きます。 本の最新売り上げランキング - トップ10
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