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1巻〜5巻まで、気がつくと年中読んでいるので「やっと出た!」とは思わない。連載で読んで いないのでフと本屋で新刊を見かけると、それは「それこそ不思議な少年のように」そこに 在る。 マーク・トウェイン作品で最も悲痛な「不思議な少年」に因んだということはすでに数多く 指摘されている通り。僕もいつもそう思う。6巻目の第一話を読んで、やっと気がついた。 「あぁ、これは。。。21世紀の『火の鳥』なのだ」。時間と空間を縦横無尽に跳ね回りながら 人類の性を暴いていく「彼」は『火の鳥』なのだった。 しかし、『火の鳥』は常に、どれだけ陰惨な史実が横たわろうとも、必ず未来への薄明で 人類を照らしていくのに対して、『不思議な少年』はどれだけささやかな幸せを持って 物語ろうとも、描かれない未来は暗闇であるという可能性を示唆してしまう 僕はまだ未来があった頃に『火の鳥』を読み始め、今でも年に1度は全巻を読んでしまう。 また訪れなかった未来の大人になって、年に1度は『不思議な少年』の全巻を読んで しまうのだな