荒木ワールドを堪能してください。
ジョジョに関係のない人物の紹介から始まり、
その人物からものを見た視点になっているの
で、それが最後まで続くかと思いました。
それと、その人物は、ジョジョと深い関係に
変わってきます。突然で申し訳ないですが、仗助でジョジョと
呼ぶには無理があると思います。
さらに個人的な偏見ですが、世界で活躍する
のは初代かその三代目であり二代目は名前が
出てこないか、出てきても流される程度だと
思っていたのですが、このジョジョの世界で
はそのようなことはないのだと、私の根底が
覆されてしまいました。
恐るべし荒木ワールド。
149ページを見ると幽遊白書のある一部の
ページを思い出しました。そのぐらい強烈な
やつをお見舞いしています。
アンジェロをスタンド使いにした人物のスタ
ンドでは、刑務所の扉を開けることは不可能
なはず・・・なぜ。ちょっとした、都合のい
いことは起こりますが、そこを感じさせずに
読み進めることができるのも荒木ワールドだ
と思います。
後で考えると都合がいいのではと思うのであっ
て、読んでいるときは、疑問も何も持ちません。
ヒョイヒョイ、ストーリーが進んでいきますが、
置いてきぼりを食らうことはありません。
逆にのめり込んでいきます。おもしろすぎです。
ページの最後に作者のコメントがあります。
欠点といえば、第4部のセット販売がないこと
です。
スタンド使いは6人出てきました。
JOJOが一番JOJOらしいのは四部じゃなかろうか
四部の一番好きな私は、イラスト集で荒木先生お気に入りのキャラクタ-ベストテンの一位と二位が仗助と吉良吉影になっていたのが嬉しかったです。
杜王町という架空の新興住宅街の小奇麗さと空疎な感じ、特に物語の後半の(丞太郎が引っ込んで吉良吉影が出てきてから)何だかもう善も悪も無いようなとりとめもなさ、現実と非現実の間の宙ぶらりんな感じ。
吉良吉影の不可解さ、仗助の飄々とした感じ。最後の「クレイジー・ダイヤモンド」と「バイツァ・ダスト」の対決・・・。雰囲気は四部が一番あったような気がします。
キャラクターも好きでした。仗助と臆泰の親友コンビとか露伴と康一(BTコンビ?)とか。敵役も変なのばっかりで。「ハイウエイ・スター」なんかが好きと言うのともちょっと違うけれど何だか妙におかしくって。だから自分は本当に荒木先生のファンなのだ、なんて思ったりしました。四部の敵キャラなんてもういちいち覚えていないという気もしますが(全部で何人出たのだろう)。
画風も最初と終わりで随分変わってます。簡単にいえば硬かった線が柔らかくなっている。三部と五部の絵を比較してみるのも楽しいです。丞太郎やジョセフは各物語にまたがって登場して年を取りますが、仗助は再登場はしないんじゃないかと思います。永遠の高校生、というか。
初期作品「バオー来訪者」なんかを読むと「青春!」ということを強く感じます。そして、高校生が主人公であるこのお話しは、「青春の終わり」を意味しているのではなかろうかと。
スタンド精神が旺盛だ
第四部の文庫化が開始した。主人公のスタンド能力が「破壊されたものを修復する」という、バトル中心のマンガとしては「大丈夫?」と心配になってくる設定だが、もちろん、大丈夫。でだしから、とてもおもしろい。舞台がひとつの街から動かないので、このスタンド能力は、最良の選択なのである。「オラオラ!」の人に住み着かれてもても、はっきりいって迷惑である。
リアルタイムではじめて読んだのは、もう十年以上前になるが、今回また読み返し始めてみて、JOJOシリーズ全体においてこの第四部がしめる独特の位置が、とても気に入ってしまった。作者が、第三部で色々なスタンドを考え出すという訓練をへてきているので、この四部に出てくるスタンドは、それぞれが皆こなれていて、どれも楽しめる。「エコーズ」という「音」のスタンドなどは、マンガという表現でおもいっきり遊んでみた、傑作である。
スタンドは個人の精神を反映するという。ならば、多彩さを増した能力の数々は、そのまま作者である荒木飛呂彦の精神力なり創造力なりの、拡大を意味するはずだ。その展開過程をいま再び追えることに、わくわくする。
また、この巻の末尾に収録された作者の「はじめに」は、ファンなら必読である。この四部が作者にとってかなり内省的なものであったことを、知ることができる。