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メディア・コントロール―正義なき民主主義と国際社会 (集英社新書)

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メディア・コントロール―正義なき民主主義と国際社会 (集英社新書)の商品レビュー

4.0 戦慄のド迫力の平和論考と言えよう。どこを読んでも切れ味抜群!!
【こんな人にお勧めの本です】
・アメリカの対テロ政策は正しいと思っているヒト
・アメリカの最高の民主主義であると思っているヒト
・アメリカを錦の御旗に掲げ、全世界でテロに立ち向かうべきであると思っているヒト。

【thekankichiの書評】
久しぶりにパンチの利いた本を読んだ。国際政治なんかには疎い私ではあるが、一気に読むことができた。初めてチョムスキーを読んだが、なかなかの歯切れだ。今度は原書で読んでみたい。

チョムスキーの言説は、これまでの歴史と丹念な事実の集積と分析に裏打ちされているのだが、ここまで、一貫してアメリカ政府の特に対テロ戦略を徹底的に批判する姿には、正直恐ろしささえ思えた。また同時に、今まで、日本の大衆メディアもほとんど、大きくは報じてこなかった重要事項がかくも多いものかと驚いた次第だ。

アメリカは歴代政府を中心に、大マスコミ、投資家、企業が壮大なるスクラムを組み、自国政府、企業の利権を守るために世界中に戦争、テロを巻き起こして来たのか。そして今後もそういう事態は続くのだろうか。

日本もチョムスキーが本書で語っている重要事項には今後も触れないであろう。であれば、ありとあらゆる手段を使って、我々は情報を察知、把握しなくてはならないのだろう。過去には大マスコミからのニュースなんかが、多くの日本人の情報収集の源泉だったが、今は違う。双方向対話が可能なblog、Webサイト、メルマガがあるのだ。今後はこうしたメディアを使って国際政治の潮流を個人が読まなくてはならないのだろう。
3.0 メディアリテラシー
メディア批判によって、タイムワーナーがチョムスキーの著作を出版したくないという理由から出版部門を取り壊し、学者批判によってMITでチョムスキーを批判する集会が開かれたりと、日本ではありえないような実話が知れて面白かった。チョムスキーが強調しているのはアメリカはオープンで自由な国だということ。チョムスキーほどの大人物になれば、メディアと学問の枠組みなど簡単に捨て去ることができるのです。
5.0 メディアとは
自分が常に意識していることは「自分が相手の立場だったら」ということ。チョムスキーは「火星人」という視点から「アメリカの非常識」を説いている。
閑話休題。広告の業界では少し前に「メディア・ニュートラル」という手法論がもてはやされていたが、ある特定の国家、ないし企業があらゆるメディアに支配的になってしまうことは何とも恐ろしいことである。2011年の通・放融合以降はメディアがかつて「第3の権力」といわれた時代のようなジャーナリズムの役割を担うことを期待したい。
4.0 メディアを疑え!
 アメリカの外交政策等に厳しい批判を展開するチョムスキー氏の「メディア・リテラシー」入門、読みやすく簡潔に
良く纏まっています。
 「現代政治におけるメディアの役割を見ていると、私たちがどういう世界に、いかなる社会に住みたいのかを自問
させられる。」で始まる本書のなかで、
 民主主義は主権在民といえば聞こえが良いが、もう一つの面、一部のエリートが情報を把握して意思決定をし他の
多くの愚民を導くという考えが支配的で、その意味でマルクス主義の全体主義と基本思想では代わりがないこと。
 その主義を実現していく手段としてメディアが「大衆の考えを操作し、世論を作り上げていく」役割を担っているこ
とを、ウッドロー・ウイルソン政権下の「クリール委員会」(政府主導の宣伝委員会)の史実の検証から大衆宣伝・
広報産業の手法と実際を明らかにしていきます。
 メディアからまことしやかに流される情報に対してそれにたいして真実を見抜く感性の大切さを改めて考えさせらます。
 最近、メディアの問題が噴出している日本の状況のなかで読んでおくべき本だと思います。
5.0 火星人の視線
「メディアと教育制度を完全に掌握していさえすれば、あとは学者がおとなしくしている限り、どんな説でも世間に流布させることができる」(「メディア・コントロール」より)

思想家としてのチョムスキーを知るための入門書というべき存在。
わかりやすいし、読みやすい。

ふだんはあまり気づかなくても、少し考えてみれば「あれ、おかしくないか?」と思うことはたくさんある。
当たり前だと思っている思考の枠から、少し抜け出してみる。自分で考えて、声を出す。
チョムスキーが言いたいのは、そんなごくごく普通のことなのだと思う。

違う目線で世界を見ることは、これからの情報化社会ではますます必要になってくるだろう。
「火星人の視点」で日本を、世界を見てみることの重要性が、この本では一貫して説かれている。

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