ネコにもネコの権利がある.
下町の獣医さんが日々のなかで感じる猫たちをとりまく状況を,あたたかみのある文章でつづった本.私も黒猫を一匹かっている.
この本は,ただネコかわいがりしたものではなく,獣医さんとしてのネコに関する見識が多くつづられていて,役に立つものも多い.
とくにネコの病気や,生活習慣にかんするところなどは,ときおり手にとって眺めなおしたいと思わせる.
今日は,いつもよりちょっと豪華な食事を与えて,たくさんなでてあげようかなと思わせる本でした.
猫のいる家庭にはこの一冊
ペットと長年暮らしていると、どうしても相手を「人間の半人前」扱いしてしまいがちだと思います。そうではなくて、猫は「猫の一人前」なのだから、きちんと(人格ならぬ)猫格を尊重して向き合わないといけないのだ・・・と改めて教えられました。ペットのことを「ウチの子」なんて呼び始めたら、きっと要注意なんですね。作為的なちび猫写真集にキャーキャー言うばかりが猫好きではありません。本当に猫のことを理解して、相手の立場に立っていろいろ想像し、配慮してあげる努力を怠るようでは猫好き失格!とカツを入れられた気分です。猫も自分もハッピーに暮らしたい飼い主さんは必読だと思います。
病気のこと、外国と行き来する際の検疫のことなど、獣医さんならではの詳しい記述も役に立ちそう。ただ、読み物としてはつらいので、本編と分けて付録みたいにしてくれるとよかったのに・・・と思いました。
ネコと人間の共生を考える良書
ネコを権利ある種ととらえ、いたずらに感傷的にもならず獣医というプロの目からみたネコとの共生を考えた良書です。
叙情的な訴えではなく、統計的数値と学術的見地からのコメントが多く、そういいながらもネコに深い愛情を抱いていることに、とても好感をもちました。自治体の対策もしかりですが、ネコにはなかなか住みにくい世の中になってきています。ネコは昔からそこにいるのですが、人間がそのルールを変更してきています。
いつの日か、少なくとも欧米のレベルで日本でも共生できる日がくることを祈ってやみません。
ウチのネコを医者につれていくのは一苦労なので、本書で一番印象的だったのは、先生が往診してるシーンでした。うらやましい(笑)