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著作権とは何か―文化と創造のゆくえ (集英社新書)

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著作権とは何か―文化と創造のゆくえ (集英社新書)の商品レビュー

5.0 文化は先人の業績の上に成り立つものだが
個人のホームページであっても他人の著作権に配慮しなければならず,最近は一般人といえども著作権侵害に無関係ではおれません.しかし,人が作ったものは何でもかんでも著作物かというとそうでもないようです.例えば,単なる事実やデータは著作物ではありませんので,現代人の基礎知識として著作権の概要については知っておいた方がよいでしょう.また,全ての文化や芸術・技術といった物は先人の業績の上に成り立つものですので,どこまでが著作権の範囲になるのかというのは常に議論になるところです.

本書は,そもそも著作権とはどういうものかということに始まって,「ジャングル大帝」と「ライオンキング」の類似点など論争になっているものの具体例,反著作権の動きなど非常に勉強になります.著作権関係の入門としてお勧めの一冊です.

違法なコピー商品が出回っているという現実があり著作者の権利は正しく守られるべきですが,その反動として利用者の権利が過剰に制限されてしまうようでは文化の発展も望めません.そのあたりのさじ加減が難しいところです.
5.0 著作権の法思想をつかむ名著
一般的にも評判が高い本。私も絶賛したい。とてもよい本だ。

この本は、著作権法という日本の法体制を解説しているのではない。むしろ著作権法の背景にある、著作権の法思想を述べている。つまり、著作物とは何か、なぜ著作物を保護しなければならないのか、といった疑問に答えようとしている。主眼がそちらにあるので、著作隣接権や、他の知的財産法との関係についてはわずかに触れられるだけに留まっている。

何が著作物であるのかを巡って、私的利用、パロディ、引用などについて分かりやすく述べられている。実際の判例や実例が引き合いに出てきて、分かりやすい。シェイクスピア『ロミオとジュリエット』と当時の種本、ディズニー『ライオンキング』と手塚治虫『ジャングル大帝』の関係など。

著作権とはそもそも何なのか、ということ興味を持ったら最初に読むとよい。実務家がこういう本を書いてくれるのはとても嬉しいことだ。とかくビジネス上の利害対立に陥りがちな著作権の議論。この本が提示する法思想がきちんと踏まえられることが望まれる。

次のフレーズが特に印象に残った。
「「著作権があることで芸術文化はかえって細ってしまった。つまらない作品ばかりになってしまった」ということにでもなれば、著作権は根本から見直さなければならない。少なくとも、より効果的に働くように変革する必要があります。その意味で、筆者は著作権というシステムそのものが、全世界規模の壮大な実験だと思うのです。」(p.118)
5.0 著作権のこれまでの歴史と今後
 なぜ、著作権という制度があり、権利者の利益が保護されるようになったのか。どうして著作権の内容が昔と今とで変わっているのか。今日、著作権をめぐってどういう問題が起きているのか。今後、著作権はどのような方向に進んでいくのか。

 薄い分量でありながら、これらの本質的な問題をしっかり扱い、しかも分かりやすい内容だった。すごく良い本だった。
5.0 良書!
著作権というものは、とにかくわかりにくい。これまでいくつか本を読んだり人に教えてもらったりしてもサッパリ要領を得なかったのだが、この本を読んで、目の前の霧がいっきに晴れた気がした。

本書では、著作権が法的にどのような体系になっているかを知ることはできない。が、著者は、「著作権はそもそも何のためにあるのか」という視点を徹底して貫き、いくつもの興味深い事例をもとに、それを手を変え品を変え説いていく。枝葉の部分はわからなくとも、著作権という概念の土台がしっかり理解できるのだ。著作権について知りたい人には、まず最初にこの本を読むことを強くおすすめしたい。この本を読んだ経験があれば、他の本や文献も数倍深く早く理解できるようになるはずだから。

文章もいい。軽い語り口でありながらも決して浅くはならず、次なる展開に引き込まれながら一気に読める。こみいったロジックも、著者の手によれば、流れるように理解できる。筋道立った論理展開を旨とする弁護士ならではの技術なのかもしれないが、それだけではないようだ。

単なる解説に終始せず、要所では著者自身の意見・理想をきちんと語っている点にも好感。
満点!
5.0 芸術論として読みました。
法律のことは、まるで無知ですが、
オリジナルとは?芸術とは?
という芸術論として読みました。
非常に読みやすいのに、とても深い内容です。
面白かった。

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