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フェルメール全点踏破の旅 (集英社新書ヴィジュアル版)の商品レビュー フェルメールは人形使いだった?
フェルメールについて、あるいは絵全般についても詳しくない人も、本書を薦めたい。本書を読んだ後、小林頼子あたりの本が読みたくなったら、あなたは十分、絵画の専門家と呼ばれてもおかしくない。絵に対する好奇心を喚起する点で、本書は抜群の切れ味をみせている。何回か読み直すうちに、私が着目したのは、”天秤を持つ女”に関する本書の記述である。オランダの風俗画はサイズが小さいという話から、なぜか芥川龍之介の『傀儡師』(くぐつ)という短編集を思い出した。ここにはどの小説にも実際の傀儡を登場させたものはないが、”くぐつ”とは、日本の平安時代以降の人形使いのことをいう。首にかけた小さな箱の中からおもむろに登場する操り人形である。小さな箱から飛び出した人形劇・映画館の映像なのだ。要するに光の世界が傀儡にはある。フェルメールと傀儡には、ほぼ点(小箱)となった量子論的な光の世界という共通部分がある。もっとこの事を知りたかったら、手前味噌にはなるが、この本、「宇宙に開かれた光の劇場」上野和男・著を読むことを薦めたい。傀儡については、同じ著者の本、「縄文人の能舞台」に詳しいことが紹介されている。 美術館に行く前に、ぜひ
2006年9月20日リリース。作品がたった37枚(確実なのは32枚)しかないフェルメールの作品を所蔵する美術館を訪ねて全点踏破するという実に愉しい企画。筆者が多くの文献と美術館に実際行ったときの様子も交えて語っておりとてもなかなか素晴らしい。その絵の持ち主の履歴を『来歴』と言うらしいのだが、そこにも詳しく触れている。 展覧会に行く前に是非一読を。
フェルメールに限らず、絵画一般について知識の乏しい私の場合、展覧会に行っても何をどう見たらいいのかわからず、なんとなく眺めて帰ってくることがしばしばでした。このたび、フェルメール展に出かける前、本書を一読したところ、非常に楽しく鑑賞できたので報告します。本書では、それぞれの絵について、描かれた背景、描かれたものの寓意、どこがすばらしいのか、はもちろん、どのような経緯でその美術館に収蔵されているのかまで記されているので、その情報をもって絵を眺めると、ただ鑑賞するだけでなく、奥行きを持ってその絵を理解することができました。本の中にも絵の写真が掲載されているので、本文を読みながら確認でき、そのことで実物を前にしてもじっくりと見ることができました。展覧会で見られなかった絵についても、本書を片手に世界中を巡って見に行きたい気持ちになりました。 流れるように読める
普段あまり本を読まず、また絵画にも疎い私が、電車のなかでサッと読めてしまった本です。教科書的な入門書はどうも…という人におすすめ。作者の感性にも興味がわく一冊です。 デルフトの静謐
写真がもう少し大きければ、と無い物ねだりをしてしまう。 本の最新売り上げランキング - トップ10
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