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ニッポン・サバイバル―不確かな時代を生き抜く10のヒント (集英社新書 379B)

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ニッポン・サバイバル―不確かな時代を生き抜く10のヒント (集英社新書 379B)の商品レビュー

5.0 リアルな体験に基づく考えるヒント
姜さんの本を始めてちゃんと読んだ。
かなり平易な文章ですらすら読めるように書かれていると思う。
お金、自由、仕事、友人関係、メディア、知性、反日、紛争、平和そして幸せをテーマにした10章からなる。
姜さんの生きて来た道を自ら辿りながら、今の日本人、いやヒトとして求められていることを冷静に考えるヒントを与えてくれている。
備忘録的メモ
筑紫哲也さんの本から I am a part of all that I have met. 「自分はこれまで出会ってきたもの全ての(一)部分」p68
なぜ勉強する動機がないのかといえば、結局、今の若い人たちは、身体的な記憶が乏しいからではないかと思います。中略 勉強するということは、考えることですから、非常に抽象的な作業です。ところが、この抽象性を伴う作業は、実はリアルな体験に裏付けらていないと、とてももろいものになってしまうのです。 p126
4.0 人生訓として
 姜の著書を何冊も読んだが、最も平易な文章で書かれた中の1冊ではないか。
 各章に何人ものアンケート風の意見を載せ、NHKの『ニッポンのこれから』を見ているようだった。

 ○民主主義が広がりを持つほど画一的になる  ○TVの規制をなくし、商業的になればなるほど画一化する  ○自由な社会には、リスクや不安がつきまとう  など実例をあげて、社会の中の一人としてどう社会や他人と関わっていくかを説いている。

 中高生に是非読んで欲しい1冊だ。
4.0 「まとも」に生き残るとは?
本書には、「この国でしなやかに、したたかに、そして「まとも」に生き残っていく」手掛かりとして、自由、幸せ、紛争、平和、等に対する著者の考えが示されている。平易な語り口で、読みやすい。比較的硬派と言われるテーマが取り上げられているが、これらを考えるヒントになると思う。

著者は、「したたか」に対応する例として、日本の核武装に対する意見を求められた場合を挙げる。だが、著者の問題意識は、むしろ、日本人の硬派な話題を避けたがる体質にあるように感じた。硬派な会話に不慣れであるが故に、物事の本質を見極めず、受けの良い結論に飛び付くことへの、懸念である。あるいは、公(社会・世界)から浮遊し、プライベートな関心空間内でのみ価値基準が形成されることへの、懸念である。そこで、著者は、硬派な会話への誘い水役を買って出た。さらに、公と繋がりながら、他者に依存しない価値基準を形成することを強調する。

タイトルは、「ニッポンでサバイバルする」と解されるが、著者の意図は、文字通り「ニッポンがサバイバルする」へと通じているのであろう。
4.0 少し救われた気持ちになりました
「お金」「自由」「仕事」「友人関係」「メディア」「知性」「反日」「紛争」「平和」「幸せ」
それぞれについて今の日本の現象と原因、それらに対するひつ者の見方、考え方を書いた本です。
私は「幸せ」についての項がとても印象深かったです。

多くの人は快、不快で幸せを計っているのではないか。
どんな不安にも脅かされない心の均衡が本当の幸福感ではないか。
そしてそれは、状況がどんなに悪くてもそれを受け入れ、自分という容器をどんどん広く、深くして行った時に得られる。

そう。私が求めているのは、周りに影響されない心の均衡なのです。
そして、こうも書いてありました。

すべての技には時がある。笑う時があり、泣く時があり、嘆く時がある。
今自分にその時がなくても必ずその時が来ると、苦しいときにはその時がくるのを待つ事も必要。

苦しい今という時を受け入れて行くことが大事なのだなぁと思いました。
お勧めです。
4.0 姜尚中に興味を持つ本
・「お金」を持っている人が勝ちですか?
・どうしたら「知性」をみがけますか?
・どうしたら「幸せ」になれますか?
といった日常的ではあるが、漠然として語りにくいテーマを10こ取り上げた
10章立ての本。

それぞれの章冒頭に
多様な人を対象にしたネット上のアンケートによって
「」付きの用語に対するイメージについて得た回答のうち、
代表的な物を並べ、
読者にイメージを持たせたあとに、
その疑問に対する筆者の見解が、
時にはそのアンケートにコメントする形で書かれている。

記述内容は、
60歳になろうとする筆者の人生経験に基づくものと考えられる見解であったり、
現状を客観的に分析しているものであったりさまざま。

断言しすぎだろうと思うところもあるが、
テーマがあいまいなものだけに、そのほうがいいのかもしれない。

日常的な関心から発しているので、内容は平易で読みやすい。
すぐ読み終わってしまうくらい。
知識の補充にも、またこういう考え方もあるんや、という意味でも、
読んでよかった本でした。

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