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レックス・ムンディ (集英社文庫)

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レックス・ムンディ (集英社文庫)の商品レビュー

4.0 BBCの洋書を『リング』風にアレンジした小説。荒俣さんたら、ねぇ。
 1997年に単行本として出ているから、2003年の『ダヴィンチ・コード』なんかより先だ。しかし、元ネタは、あきらかに1982年の『レンヌ=ル=シャトーの謎』で、その邦訳(1997年)が出る前に原書で入手し、これを使ってもバレないと思ったのだろう。学のある荒俣にしては、ずいぶんヤバい橋を渡ったものだ。これが映画化され海外進出していれば、『コード』同様、まちがいなく裁判沙汰だった。
 もちろん荒俣のオリジナリティもある。が、これも、1993年出版され98年に映画化された『リング』や、1995年に第2回日本ホラー小説大賞を受賞し、97年に映画化されヒットした『パラサイト・イヴ』を意識した生化学路線で、いかにもマーケティング先行との印象を受ける。つまり、『謎』と『イヴ』を足して二で割ったような話。山田風太郎の『魔界転生』や平井和正の『幻魔大戦』を継ぐ、妖気サイキックっぽい『帝都物語』シリーズが、当時、行き詰まってしまっていたとはいえ、ベストセラー作家としては、ネタが洋書頼み、作風が新人寄りとは、なかなか苦しいところだ。
 ちなみに、同じ『レックス・ムンディ』のタイトルで、2000年からアメリカン・コミックが連載されており、ジョニー・ディップ主演での映画化がウワサされている。こっちは、カトリックが支配する1933年のパラレルワールドが舞台。神父の死の謎を探る病理学者が主人公。先にキアヌ・リーブスで映画化されたが、『コンスタンティン』(2005)なんかは、このコミックの影響を感じるし、なにしろ、『コード』よりこのコミックの方が先だ。
 これらが元ネタにしている『謎』は、さらにジェラール・ド・セードによる『レンヌ=ル=シャトーの呪われた財宝』という元ネタ本があって、これがかなりヨタなので、どうやっても、この一群の南仏ものは、エンターテイメントとしてはおもしろいが、本格オカルトとしてはちょっとね、と思うのだが。。。
3.0 コンピューター時代、生物科学時代
キリスト教に関するさまざまな伝説やストーンサークル、レイラインについてこの本で多くの知識を得ることが出来ると思います。作中で重要なキーが、コンピューター、新興宗教、生物学的な生命、現代の物質拡散、そして「盛者必衰の理」というところです。また、この年代が1997年ということを考えると、この本の中にいくつかのテーマが見つかると思います。あのときと今では一体なにが変わったのだろう、と思うときがあります。
アドベンチャー・ホラーと文庫本の裏の解説にありましたが、そういうつもりで読まないほうがいいです。また、帯に「ダヴィンチコード」の興奮を超える、とありますが、その期待で読まれても、そうはいきません。そういうこと忘れて、素直に読みましょう。そうすると、かなり意外な側面が見えてくるかも。さすが博物学者。
この本が、2千年の宗教に対する荒俣的警告であるとすると、すごい挑戦だ。
2.0 色々盛りだくさんなんですけど・・・
荒俣さんの作品は初めて読みました。
ダ・ヴィンチコードを読んで面白かったし(映画はいまひとつでしたが)前々から気になっていたしで、やっと手に取りました。
しかし3分の1で挫折・・・。
半年後、やっと再開しました。
宗教関係の話は好きだったし、荒俣さんもテレビでウンチクを言っているしで期待していたのですが・・・。
色々な知識や伝承などをうまく繋ぎ合わせて(否、事実かもしれませんが)盛り上がったのですが、最後は「あれれ?」てな感じで終わったのが辛かった。
ただ単に私の力不足かもしれませんが、正直な感想です。
この手の話って性的な描写がどうしても必要不可欠なんでしょうかねえ。
まあ、しょうがないですけど・・・。
でも、好きなモチーフが散りばめてありますので、そのあたりはわくわくしました。

1.0 うーん
ダヴィンチコードを読んでかなり興奮しました。
読み終わってから何時間か興奮が収まらず、あとがきで超プッシュしてたこの作品をすぐ買いました。
毎日の通勤で少しずつ読み進めるも、なかなか面白くならない・・・。
400ページくらい読んでやっと「お、面白くなりそう・・!?」
その後・・・終了。

自分自身、聖杯伝説とかキリストやらマリアやらそういうウンチクが知りたくて読んでいたわけではなく、
ただただ物語としてダヴィンチコードを面白いと思っただけだったので、
・聖杯伝説をもっと別の観点から見たい
・キリストに関するウンチクをもっと知りたい
と、思うような人以外にはお勧めできません。

ページ量が多い割りに薄いお話しだと思います。
5.0 広がる聖骸布の謎
日本の謎の教団と、黒いマリア、キリストの聖遺骸と聖骸布、レンヌ・ル・シャトーと欧州に暗躍する秘密結社・・・。SFとミステリーが大変上手く混在した、著者得意の物語構成である。
 
ページをめくる手が止まらない、時間が惜しい、そして最後にはここレンヌ・ル・シャトーに行きたくなる大変面白く、魅力がある物語だ。
 
ここに書かれていることは実話なのか?それともフィクションなのか?それさえも見分けがつかなくなり、ぐいぐいと引き込まれていく。
 
『ダヴィンチ・コード』とあわせて読めば面白さは倍増。そして中世に誕生した秘密結社やキリストの謎を解明せざるを得ない不思議な『強迫観念』を秘めた一冊!! 


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