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白夜行 (集英社文庫)

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白夜行 (集英社文庫)の商品レビュー

5.0 純愛…
すべての本において言える事ですが、読む人にとって物語の捕らえ方は分かれると思います。
特に『白夜行』では賛否が分かれるようです、この本を私は2回読みました、張り巡らされた伏線と点と線で結ばれていく真実、醜い犯罪、二人の過酷過ぎる過去、男は『昼を歩きたい』と語り、女は『太陽などなかったとただ太陽に代わるものがあった、それで十分だったと』語る、確かに二人の愛は歪んでいたかもしてないが純愛である事には変わりはない、本当に愛し合っていたからこそのラストだったと僕は思う。とても読みやすいが、伏線を見落とさないように集中して読む必要がある、3度目を読むときはまた新しい発見があるかも。
5.0 作者の思いは…その先。
氏の作品は全作品読んでいるが、ほとんどの作品で、日常では忘れている(または感じる機会が少ないのだが)感情を思い起こさせてくれる。
あくまでも私にとってはだが、至る所で哲学・道徳・倫理・本当の正義とは?など、素人の私には表すことのできない気持ちを見事に言葉にして表してくれる。
スパイス的な軽いものでは無く、重いものが多い。そこが、言葉は悪いが他の薄っぺらい作家達とは違うのだと思う。
以前読んだインタビューで東野氏は『作品は世に出した後は自分のものではなく読者のもの。』と話していて、だからこそ読者がどう感じようと、それぞれ自由でいいのだと言っていた。うまく表現できないが、逆説的にそれこそまさに東野氏が狙っているところであると思う。何が逆説的かというと、レビューのようにこの作品を読んで、単に不快だとか気持ち悪くなったとか、読後感が悪いとかいう気持ちになった人。ただ読んだだけではそれだけの感想なのかもしれないが、そこから先が作者の狙うところなのではないか。読者をそういう感情にさせるのは当然作者の狙うところであって、そこから心ではなく頭で深く感じてほしいのだと思う。
素人の私には全くうまく伝えられないが、とにかくただ感情だけで読むものではないのだと思う。
愛のない夫婦や、愛のない少年、愛のないそんな人間を多く描く作者自身はめちゃくちゃ愛に溢れていると思うのだ。だから私は東野作品が好きなのだ。
5.0 尊敬しちゃう。
オイラは、こんな文庫本なんて自分が読み終えられると思っていなかったけど、なぜか買ってしまい
そして、2日で読み終えました。

何かに取り憑かれる様に読んでしまったのです。
傑作と言わずして、なんと呼べばいいのでしょうか?

物語のドコドコがこう面白かった、とかそんな小難しい事は言えないけど、とにかく面白かった。
問答無用に★五個です。
2.0 暇つぶしに最適
世阿弥の有名な「秘すれば花なり、秘せずば花なるべからず」を実行した小説。
東野が読者に想像させるのは「白夜」に対する(他の方も書かれた)「極夜」、つまり描かれていない亮司と雪穂そして二人の心。
読者の想像力頼みの小説だから、当然評価は両極端に分れる。
最も想像力を発揮したのは、勿論ドラマ化の脚本を書いた森下佳子。
そして森下が描いたドラマが、多かれ少なかれ読者の想像する「極夜」に影響を与える事になり、東野もその影響を認めたと解釈していいだろう。
ドラマ化の許可を与えたのは東野自身と考えて間違いないだろうから、森下が描いた「極夜」は、少なくとも間違ってはいないという事だ。

内容は、少なくとも『セカチュウ』より断然面白い。多くの方が書かれた様に一気に読ませる力がある。

だが、東野の日本語に綻びがあり意外と目立つ。笹垣刑事と亮司との最初の出逢いの場面で早くも東野の集中力が切れている。
1973年を舞台にしているのだから、亮司の描写になぜ「暗さ」の代わりにベトナム戦争の写真を使わなかったのだろう?
そして目に不快な日本語が所々現われ、終盤、篠塚一成が笹垣刑事と出逢う時、笹垣の声の描写に「粘着質」が出た時にはこの本を投げ出したくなった。東野は素人か?

もう一つの欠点は19年の重さと長さと深さが表現されてない。このため亮司と雪穂が犯した(と思われる)犯罪の重さも弱くなっている。19年を象徴するのが笹垣刑事で書き込むのは可能だが、そうすると笹垣が必要以上目立ち他の物語になる。
この矛盾を解決したのが森下脚本家でドラマの方が遙にいい。

また鋏の使い方も弱い。切絵の船と共に物語が出帆し、命を断ち切り物語が終わるだけ。

暇つぶしに最適な本にすぎない。
5.0 長い…けど読みやすい
ドラマの再放送を見て、 あらためて原作を読んでみたいと思い、
早速読みました。

850ページ以上あって
分厚すぎて読んでる最中も手が痛くて大変でしたが、
皆さんがおっしゃるようにかなり読みやすくてスイスイ読めました。

雪穂と亮司の心理描写が全くない、というところがドラマとは違って良かったです。

けどドラマを知る前に読んでいたかった…。

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