違う意味の「死ぬ気になって」の変身物語。
一週間後に死ぬと決めた男を、一日を一章ずつにして描写しているが、
出だしが余りにバタバタして馬鹿らしいので読むのを止めようと思った。
文庫本の表紙を見たら、作家本人がダンボールか何かに入っていて、
葉巻を吸っているではないか。目は遠くを見ているが、どことなくウツロ。
きっと男前だってことを自覚しているのだろうと思い、余計に読む気が失せたが、
辛抱して読み進めているうちに、ストーリーのほうは楽しくなって来た。 よく「死ぬ気になって」と言うけど、なるほど人間、虚無の心で自殺の日を決めれば、
いわゆる一般の「死ぬ気になって」=「必死に」ってことではなく、
「なんでも来い」という開き直った心境に到達するかも知れない。
「電車男」もある種、変身物語だったけど、これもそう。
私は地味な男だけど、この辺で思い切って変身しようかな。
ブランド物ばかり身に付けて金属ジャラジャラやろうかな、なんて思った。
死ぬ気になれば、それこそジャニーズ系になれたりもするんかな。
そしたらrebirth 再生だよな・・・。
清々しく読了したけど、巻末に作家がもう一言、書いていて、あー、やっぱ、
この男は好きになれんと思ってしまった。これで☆一つマイナスかな。