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函館物語 (集英社文庫)の商品レビュー 函館観光後に読んだ作者の超個人的観光案内
函館に行ってきた。コンパクトな街並みで西洋文化と日本文化の融合というところが見所となっている。つまり、街並みは明治以降に作られた建造物群で成り立っているのである。でも流石港町。有名な坂の上から見る海がある街並みには、内陸盆地育ちの私のココロを捕まえて離さない力強さを感じる。観光スポットが住民の生活エリアにある不思議。裏道にある伝統住宅を示すプレートが付いている、有名でない、ただ皆で守ってきた建物を観るだけで、その街の心意気というか、文化を守る意気込みが伝わって来る。作者も有名どころではない函館の良さを表現しているが、その良さは住民の努力があってからなのであろう。街の力強さなのである。 辻氏の小説の題材が豊富な街
辻氏が中学〜高校までの4年間暮らした北海道函館市に1週間滞在し、思い出の地を歩いて写真を撮ったり、食事をしたり、インタビュー(密漁監視員、元連絡船乗員、バーのマスター、石川啄木を研究している方)したことが一冊の本にまとまっている。 思い出いっぱいの本です
僕がこの本を読んだのは函館を旅行中の時です。正直1日目で行きたいと思っているところをほぼ回ってしまい、明日からの2日間の日程をどうしようかと考えているところで出合った本です。この本は作者にとって函館という町がいかに思い出深い場所であるのかが、にじみ出るように伝わってきました。街角の風景の説明から、お店で出てくるオムライスの描写まで(ほんとに美味しかった)。この本のおかげで僕の函館旅行は何倍も思い入れが深く、穏やかな印象になったと思います。旅行の後読み直した時にも「また行きたい」という気持ちが自然に沸き起こりました。個人的な思い入れが非常に深い本です。 元函館市民が知らなかった「ハコダテ」
著者が「観光地の外れに本当の観光地があったりする」と言うのも「感覚的には」理解できるのだ。しかし函館を訪れる時、自分がそのような視点に立って常に街を見ているかと言われれば必ずしもそうではないだろう。大森海岸から見た時化の津軽海峡の厳しさ、一瞬筆者がここは東欧かと見紛うほどの、悲しみに溢れた夜の十字街、碧空とエメラルドグリーンの貯水池が生み出す笹流ダムの神秘性、どれも自分が決して気づくことのなかった「ハコダテ」であった。 彼の函館夢探検
一番多感な4年間を彼はここで過ごした。観光の人が行かない何気ない街角、路地、白い波が踊る防波堤。どんな街でも住んでみると、しがらみやうっとうしさや息苦しさは必ず感じるようになる。まだオトナではなかった彼はそういうものにたどり着く前にこの街を去った。それはそれでいいのではないか。きれいな切り口だってたまには欲しい。何人かの、函館で生きてきた人たちのインタビユーもあり、青函連絡船で働いていた人の言葉は特に重くすごい。こう言った案内書も、やさしい風が吹いている空気に包まれているようでとてもいい。また何度でもゆっくり読み返したい。 本の最新売り上げランキング - トップ10
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